やる気がない時は裸足になれ!?
夏休みの宿題は最終日まで溜めておく子どもであった。
年を重ねると共に、「性格」や「性質」だと思っていた特徴の多くは驚くほど変えられるということを知ったが、ぎりぎりまで先延ばしする癖はなかなか変わらない。
やったほうがいいのになかなかやれないことは、思い立った5秒のうちに行動してしまう、というメル・ロビンズの5秒ルールを熱心に実践して、素晴らしい効果を実感した経験もあるが、それでも公的な手続きは大の苦手で、こればかりはなかなか5秒では動けるようにならない。
まあ、それでいいとどこかで思っているので、改善しないのも当たり前なのだが(苦笑)。
最近でいうと、車の車両登録を更新するためにスモッグチェック(日本でいうと簡単な車検みたいなもの)をする必要があるのに、それをずっと先延ばしにしていた。
そもそも永住権(の条件解除)の書類集めに忙しかったので、まずは永住権を優先させることははなから決めていた。
だから、その分は先延ばしとはカウントしない。
けれど、永住権の申請書類を送り終わったら今度は日本から友人が来たという理由で心が忙しくて、とても車のことに気持ちが回らなかった。
そして、日本からの友人が帰った後は、「なんか気が乗らない」という理由で、とても車の点検に行く気持ちになれなかった。
そうこうしているうちに、車両登録の締め切りまであと二週間。
ここでようやく、「可能性は低いとはいえスモッグチェックに合格しない(なんらかの対応が必要になる)こともありうる。そう考えたらそろそろやっておいたほうがいいぞ」と気づくが(遅い)、それでも重い腰が上がらず。
何をしていても、いつも頭の片隅には「スモッグチェック、スモッグチェック、スモッグチェック」という言葉がこれまた本当にスモッグのように漂っていてうざったいので、とっととやればいいのにやらない。
スモッグチェックに行かなきゃいけないから、サーフィンに行っている場合じゃないな、なんて思って朝のサーフィンを控えても、結局、何かと理由をつけてスモッグチェックには行かず、結果的にスモッグチェックもサーフィンも行かないという日々が一週間も続いてしまった。
そして、私は覚悟を決めた。
どうせどっちも行かないなら、せめてサーフィンには行こう(笑)。
それで昨日、実に一週間ぶりに朝サーフィンをしたのだが、そしたらやる気が溢れ出ちゃって、その足でスモッグテストに行けた。
まるで別人のようなやる気だ。
体を動かすとホルモンのバランスが変わるのでいい気分になることはわかるのだけど、私の体感としてはジョギングやワークアウトとはまた別の独特の爽快感を得られるのがサーフィンである。
海の浄化作用じゃないかってよく言われるんだけど、実は裸足になって砂浜を歩くことによるアーシング効果が大きいんじゃないかというのが私の仮説。
といっても、その仮説を研究する気はないのでずっと仮説のままなのだが。
ちなみに私が収集した情報では、土を触る園芸もアーシングになりうるそうだ(手袋をせずに土をいじった場合)。
そんなわけで、めちゃくちゃ爽快な気分で一日を過ごせたわけだが、夕方のヨガクラスで思いのほか体は疲れている自分に気づいた。
いつもなら余裕でホールドできるポーズがこの日はきつい。
サーフィンって慣れてくるとそんなに体を使っているとは感じなくなるのだけど、やっぱり自分が感じているよりはずっと使っているのだろうな。
昨日についていえば、海に入ったのは干潮時だったので、重たいボードを持ってツルツルと滑る岩盤(私が入っているのはリーフブレイクと呼ばれる海底が岩盤のスポット)の上を、押し寄せてくる波に倒されないようにしながら歩かないといけなかったので、サーフィンのライディング以上にそっちで足腰を使ったかもしれない。
長々と書いておいてこの話には締めも落ちもない。
強いていえば、「心の状態は体の状態と切っても切り離せないから、体という素晴らしい存在とますますうまくお付き合いして心とも上手にお付き合いしたいと思いました」かな。
あと、やる気が出ない時ほど海へ行こう、だな。
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