ライフワークだからこそできる『armi』のTシャツ【FREEPARK】
夏休みが始まる季節
太陽の陽を受けて暑さを感じ
さっと降っては止む雨に
涼しさを求める
シャワーのあとのさっぱりした肌に
さらっと触れるTシャツが心地よい
そんな夏のはじまりに
FREEPARKでは『armi』の
ポップアップを開催しております。
期間は7月31日まで。
リピーターさんも多いブランドですが、
まだまだ知らない方も多いかと思い、
ご紹介させていただきます。
とは言え、
『armi』のサイトはとても素晴らしいので、
商品について詳細やコンセプトなどは
是非オフィシャルサイトをご覧くださいませ。
FREEPARKからは
オフィシャルサイトからは見えない
意外な『armi』について
お伝えさせていただきたいと思います。
まずは『armi』の由来です。
『armi / アーミィ』とは
デザイナーの河内あゆみさんの
ニックネームから付けられました。
はじめは
安易なように思ったのですが、
話を聞いていると
そこには深い理由がありました。
『armi』は河内さんがひとりで
企画、デザイン、運営など全ての業務を
手掛けていらっしゃいます。
なぜなら、
『armi』が河内さんの
ライフワークだからです。
きっかけは河内さんが
20代の頃でした。
若かりし頃の河内さんは
グラフィックデザイナーとして
アパレルブランドの広告などを
デザインしておりました。
私から見たら
デザイン業界はとても花形に
思えるのですが、
当時の河内さんはアパレル業界で
働く人たちが輝いて見えたそうです。
とても楽しそうに働く
109のカリスマ店員たち。
着飾ることで笑顔が溢れ
流行の雑誌に載った
たくさんのギャル服が売れていました。
煌びやかなファストファッションの世界に
魅了された河内さんは
持ち前の好奇心と行動力でアパレルの会社に入り、
企画やディレクションをするようになりました。
そしてあるとき社長から
「中国の現地工場へ行き
安く短納期で作れるよう
管理に行ってこい!」
と号令が下りました。
憧れから就いた職業、
仕事を任される高揚感、
それは河内さんにとって
記憶に残る出張となりました。
現地に付き、
工場を見た瞬間に
衝撃を受けました。
若干13歳~14歳くらいの
少女たちが働いていたのです。
日本では
ミニスカートや厚底ブーツを履いて
渋谷でプリクラを撮っている中学生と
同じ年代の少女たちを見て、
河内さんはショックを受けました。
キラキラしたファッションの裏に
こんな現実があるのかと、
恐怖感を抱いてしまったのです。
夢見ていた将来と
現実世界に起こっていることに
脱力感に包まれました。
「なんのためにアパレルをやっているんだろう」
「このやり方でいいのだろうか」
そう頭に浮かぶ疑問を抱えたまま、
一旦ファストファッションから距離を置き、
立ち止まることにしました。
日本でアパレルの仕事をし、
中国の工場で現実を知った河内さんは
ヨーロッパの現状を知りたいと
飛行機に乗ることにしました。
イギリス、スペイン、フランス、、、
先進国のファッションについて
アトリエや工房を見学していると
今までとは違った発見がありました。
作り手と売り手の
どちらもが無理をしていない。
そのことに気づきました。
アパレル企業の企画した服を
パタンナーや縫子さんたちが
気持ちよく作っている。
それが当たり前のように
成り立っている関係が
河内さんにとっては救いになりました。
「服を作りたい人と
服を作る人が
平等に幸せになれるような
仕事をしたい」
そう思った河内さんは
独立を決意しました。
2017年『armi』は誕生しました。
あだ名である『armi』をブランド名としたのは
河内さん曰く、自分は特別な力や才能を持っていないので
普通の人間だからこそ感じることがあり、
それらをカタチにすることで等身大の自分として
『armi』をライフワークにしたいからだそうです。
それを知り、
『armi』がTシャツを作るのに合点がいきました。
Tシャツは誰もが1枚は持っている
生活の一部をいっても過言ではないアイテムです。
糸から作ることにこだわり、
ブランドと生産者の関係を大切にし、
ユーザビリティを追求しする、
さらに環境への意識の高い『armi』らしい
アパレルがTシャツなんですね。
『armi』には定番シリーズとして
・HARD MAN
・SMART
・MOTHER
という3種類があります。
それぞれサイズのバリエーションも多いので、
きっと自分に合ったサイズを見つけられると思います。
FREEPARKのポップアップでは
・Z;anp(残布)
というシリーズも揃えております。
『armi』の活動のひとつとして、
普段から取引のある生地屋さんから
半端な生地として余ってしまったり
今までは捨てていた生地等の
いわゆる残布を引き取っています。
それらの生地が一定数集まったときのみ
作られているのが「Zan;p」です。
色は
ホワイト、ブラック、ネイビー、グレー
があるのですが、
残布なのでどれも素材感が違っています。
ほんの限られた数量しか
同じ生地からしか作られないので、
そのときに出会ったTシャツとは
一期一会になります。
また、
『armi』では「染」をしています。
購入時でも
何年か着古した後でも、
ご自身のタイミングで染のオーダーを
することができます。
ここには廃棄物を減らすための
ナイスアイディアがあります。
それは
「カラーストックを持たない」
ということ。
定番の白いTシャツは
ストックを持って生産しているのですが、
カラーバリエーションは持っていません。
カラーバリエーションを作ってしまうと
売れなかったときに廃棄になってしまうからです。
定番の白Tをお客様のタイミングで
染めることにより新鮮な色合いを
いつでもお届けできるように考えられた
システムになっています。
染には草木染と黒染めがあります。
いずれも河内さんが実際に足を運び
職人さんと話をしてから
お付き合いが始まっています。
「実際に会う」
河内さんの大切にしていることのひとつです。
『armi』の活動場所は
この夏から鎌倉に移転されます。
自らコットンを育てたいという
願望を叶えるために都会から
歴史と自然のある土地へ。
また、
河内さん自身の出産と育児を通し、
「女性の体型の変化に合わせた服を作りたい」
という思いも叶えたいとおっしゃっていました。
今季のAWで発表予定のTシャツは
ドクターのために作ったTシャツだそうです。
567禍でも働き続けるお医者さんのために
たくさんのヒヤリングをした上で
作った逸品だそうです。
河内さんのライフワークとしての
『armi』が願うことは
「いつもの日常のかたわれに『armi』が
さりげなく存在していたい」
と、優しい言葉でした。
Tシャツ。
どんな思いで作られたのか、
誰のために作られているのか、
環境を考慮しているのか、
手に取ったときに
一瞬でも頭によぎることが大切なのかもしれない。
Tシャツ。
されどTシャツ。
そばにある1枚から学ぶことは多い。
FREEPARKでの販売は7月31日まで▼
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