漢方養生指導士への道〜ベーシック編③〜
第3回目の記録になります!
本日は五臓についてです。
第1回目と第2回目は下記になります!
五臓六腑は聞いたことがある方も多いと思いますが、
その五臓です!
五臓とは、具体的な臓器のことではなく漢方独特の考え方になります。
それは、2回目に記した気血水を作って蓄えて運んでくれる役割を担っています。
さて、なぜ西洋医学のように具体的な臓器ではないの?
ややこしいよ!と思いますよね!私は思いました!
それは、西洋医学のように身体を切って開ける行為は東洋医学ではご法度だったからです。
そのため、外側から見て症状を判断するしかない為、様々な機能なども含むことになり広範囲に渡ることになったのが理由です。
それでは、五臓の五って何でしょうか?
それは、「肝・心・脾・肺・腎」の五つです。
ここでは、端的にはたらきと不調の症状を記していきます。
1.肝のはたらき
・全身に気を巡らす
・精神状態を安定させる
・血の貯蔵
・血を必要な場所へ送り届ける
不調の症状
・憂うつ・イライラする・思考力低下・集中力低下
・こむら返り・足がつる
・視力低下・眼精疲労・老眼
・爪が割れる・二枚爪
など
特に目はパソコン・スマホなどでトラブルを抱えている方が多いと思います。私もスマホの見過ぎで充血してます。
1分でも良いので目を閉じて休ませてあげましょう。
そして、女性にとって大事な「月経」は肝ととても深い関係があります!
生理痛になるのは気血が滞っているから痛くなると考えられます。
その他にも生理周期の乱れ・経血量が少ない・不妊などの症状も出てくる可能性があります。
そのため、気血の巡りを良くすることで症状緩和できるということです。
2.心のはたらき
・全身に血(栄養)を送り届ける
・精神活動のすべてを担当している
不調の症状
・動悸・息切れ・不眠・不正脈
・舌の先が赤くなっていることがある(睡眠不足の可能性大)
・目が虚ろになっている・顔にツヤがない
・不安や緊張や焦りで出てくるじわっとした汗
など
肝のはたらきでも、精神状態を安定させることを記しましたが、肝の不調の限界を超すと心の精神不安定に繋がります!
要は、悪化しうつ病などになるということです!
そのため、肝の症状が出ている間に対処することが大事になってきます!
3.脾のはたらき
・飲食物の消化吸収をほぼ担当している
・栄養分や水分の全身へ運んでいる
不調の症状
・消化不良・食欲不振・軟便・下痢・めまい・胃下垂
・身体のたるみ・青タン
・手先足先がだるく動きにくくなる
・口や唇周りのできもの・口内炎・口の中を噛む
など
脾は飲食物に関わることが多いので、暴飲暴食に気をつけることが大事です!
4.肺
・全身の気を作り運び必要な場所へ分配している
・呼吸をすることで肺・喉・鼻・口を清潔に保っている
・不要なもの(風邪など)が入ってこないようにバリアと潤いで守っている
仮に不要なものが入ってきても追い出してくれる
不調の症状
・咳・声が小さい(体調不良で声が小さくなるのは消耗を防ぐためにしている行為)
・鼻詰まり・鼻水・花粉症・風邪・皮膚の乾燥
など
5.腎
・生きる力の源
・生長・発育・生殖を担当している
・全身の水分代謝
不調の症状
・むくみ・尿失禁・白髪・抜け毛・骨がもろくなる
・歯が抜けやすい・耳が聴こえにくい・耳鳴り
・不妊・閉経が早い・流産
など
腎は上記の症状から老化へのつながりが分かりますが、
原因が分かればエイジングケアをしていくことで生き生きと生活出来そうですね!
今回はここまでです!
まだまだ勉強中なので情報不足が多いです。
温かく見守って下さると幸いです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!