
『コンピテンシー』について【経営⑲】
「コンピテンシー」は、「高業績を残す人材の行動特性」のことですが、これを指標に人事考課をしている企業様も多いようです。
しかし経験上、いくらヒアリングしても本人もなぜ高業績を残しているのかわかっていないことが多いものです。
ですから、表面的に行動様式をまねても、同じような成果が出ることはそうそうないように感じています。
それぞれが持って生まれた特性を生かして、自分にあった仕事に打ち込んで結果がでてくるのだと思います。
一括りにコンピテンシーとして、行動や考え方を規定するのは大変危険なことのように私は考えております。
それよりも、会社側が社員の能力を見出して、適材適所で能力を発揮する環境を整えるほうに力を入れていくことが、良い成果に結びつくのではないでしょうか。