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ビジョンを描く。【sato流 マーケ・事業戦略講座➁】

 新ブランド開発、新規事業開発、中長期戦略はどれも、まずはビジョンを描くことから始めます。


ビジョンの描き方


 ビジネスは世の中の人々への奉仕ですから、自社の事業領域内や自社の技術で世の中がどんな風になればいいのかを想像します。人々が心豊かに、楽しく暮らしていけるには、どうなっていればいいのか?と自分に問いかけ思い描いていきます。

外に答えはないので、自分の内側から湧き上がらせていく感じです。

 ちなみに、【sato流マーケ講座Ⅰ➀、➁】で製品やサービスの小さい範囲でのアイデア出しの方法をご紹介しました。この時のポイントは「思いつき」「ひらめき」でした。

 新ブランドや新規事業も、「思いつき」「ひらめき」なのですが、もっと大きな視点でまるで映画のように新しい世界をイメージします。 少し世の中をずらして見てみるようにすると、もっと良い世界が見えてきます。


経営者やリーダーの最大の仕事


 経営者やリーダーの最大の仕事は、このビジョンを描くことです。

イメージしたものしか形になっていかないので、いかに良いイメージを膨らませていくのか?が大事になってきます。


ビジョンを描くことが難しい理由


 ところが、理屈はわかっていてもビジョンを描くことは難しですよね。

理由は、

 普段、無意識に「世間の常識」や社内の暗黙のルール、他の人からの評価を気にしたり、自分の勝手な思い込みなど様々な縛りの中に生きていて、理想を描いたり夢を見たりする能力を磨いてこなかったことが大きな原因だと感じています。


ビジョンを描くために


まずは、

 いろんな制約やネガティブな思考や感情を取っ払うことから始めます。「そんなの無理。」とか、「お金がかかるだろうな。」とか、「不安、自信がない。」などのマイナス思考・感情が発想の邪魔をするので、それらをなくすわけです。

 そこでお勧めなのが、スティーブジョブズや松下幸之助さんが実践していたという『マインドフルネス』や『内観』です。宗教的要素を除いて瞑想をして雑念を取り除くようにして、『今ここ』に集中すること。

 私も『マインドフルネス』が流行ったころから、実験してみました。2017年1月1日から毎日10分間タイマーを付けて瞑想を行っています。(現在進行形)

最初は、10分がとても長く感じられ、しょっちゅうタイマーを見てしまいましたが、今では10分間呼吸に意識を向けていられるようになりました。

効果としては、頭が軽くなって疲れにくくなったと思います。そして、視野を広げてアイデアを出せるようになったと感じています。(自己評価)


そして、

 余計な思考や感情を取り除いただけでも、内面からいろいろなアイデアが湧き上がってくるのですが、さらに良い発想をするための栄養を与えます。

ワクワクするような楽しいこと、幸せな気分になることを自分に与えるのです。いい音楽を聴いたり、美味しいものを食べたり、名画を見たり。成功者の話を聞いたり、読んだり。心揺さぶられる映画や小説を観たり読んだり。などなど。


 先人の知恵を学ぶことも大事ですが、ある程度キャリアを積んできたら、次は自分自身がクリエイターとして、世の中をクリエイトしてみてはいかがでしょうか?

 経営者やリーダーになる前からトレーニングを積んでおくと、チャンスが来たとき、良いお仕事につながると思います。





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