【家族カウンセリングの流れ4】”問題と目的を明確化する”&カウンセリングテクニック”正対”とは。
2020年4月5日㈰です。今回は家族カウンセリングの流れの4番目になります。クライエントの理解が進んだら具体的なカウンセリングに入っていきます。
こちらではカウンセリング技法である「正対」についての解説をシェアしていきます。ちょっと扱いが難しいので、使い方を間違わないように注意しましょう。
それでは参りましょう!
フュ~イゴ~👇👇👀
集まった情報の整理
問題解決に必要な情報を集めてクライエントへの理解がたかまったら、集めた情報を整理して問題を明確にしていきます。
その際には、クライントの感情や思考パターンを意識しながら、クライエントとその家族にとっての重要項目や、クライエントが抱く「本当の目的」を見つけることを目指しましょう。
アドラー派の家族療法では、こうした「本当の目的」を見つけるために「正対(せいたい)」というテクニックを用います。
正対とは、対象となるものと、まっすぐに向き合うことです。
これがうまくいけば、IPの問題行動の本当の目的が明らかになったり、IPの意図をクライエントが気づきやすくなり、クライエントの行動変化を促す効果があります。
【正対の3つのテクニックについて】
正対には3つのテクニックがあります。
①IPの問題行動を直接言語化して直面させる方法。
②「時間」を使って直面させる方法。
③感情に直面させる方法。
の3つがあります。
ただ、問題行動を直接クライエントに向き合わせる技術であるため、正対を用いると「それは話したくない」とクライエントから拒否される事があります。
そのような時は、許容的な雰囲気で「話したくない事は話さなくても問題ない」という旨を伝えるようにしましょう。
クライエントにとって問題と向き合うことは非常に重労働であることを配慮し、信頼関係を維持しながら正対が出来るようにしましょう。
正対により、IPが示す問題行動である「レベル①注意を引く」「レベル②権力で従わせようとする」「レベル③仕返し」「レベル④諦め」のどれかが見えてきます。
カウンセラーは、「認められたい」「劣等感を克服したい」というIPの目的が上記4つの行動では叶えられない事をクライエントに理解してもらえるようなアプローチが重要です。
クライエントに理解してもらえるように、一緒に考えていく姿勢を持ち、粘り強く受容的に関わっていきましょう。
【まとめ】
✅問題解決み必要な情報を収集し、IPが抱く本当の目的を見つけるように努める。
✅「本当の目的」をみつけるには「正対」という技法がある。
正対とは、IPやクライエントに問題と向き合わせる問いかけなので、IP、クライエントにとっては重労働になる。そのため、「話したくない事は話さなくても大丈夫」という旨を伝えておく必要がある。
✅正対には3つのテクニックがある。
①IPの問題行動を直接言語化して直面させる方法。
「例 あなたは、嫌な事があると人を叩いたり、物を投げたりしてしまいますよね。そのことについてお話したいのですが、よろしいですか?」
②「時間」を使って直面させる方法。
「例 あたなは、そのような行動(問題行動)をいつまで続けようとおもっていますか?何年の何月まで?もしくは何歳まで?」
③感情に直面させる方法。
「例 あなたが◯◯しているとき(問題行動を起こしているとき)はどんな気持ちなのでしょか。教えてくれませんか?」
✅正対によりIPの問題行動のレベルがわかるようになる。「レベル①注意を引く」「レベル②権力で従わせようとする」「レベル③仕返し」「レベル④諦め」
✅IPが持つ「認められたい」「劣等感を克服したい」という目的は、上記4つの行動では叶えられない事を理解してもらうようなアプローチが重要になる。
👆感想。
正対はIP、クライエントに負担をかける技法なので、信頼関係をしっかり築かないといけないと思いました。しかし、その分、IPやクライエントに気づきを与える事ができ、問題解決への明確な道が見えてくるのだと思いました。
私も不登校のときにこのようなカウンセリングを受けてみたかったと思いました。
はい。いかがでしょうか。
今回はこちらで以上となります。
よろしければコメントもお持ちしております😁
最後までお読みいただいてありがとうございます。😉
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