ミルクティーonline(おみごとです)
市販のペットボトル飲料、ミルクティー。
写真は、午後の紅茶ミルクティーよりも紅茶花伝ミルクティーの容量が少ないことに驚き、思わず購入して撮ったものだ。なんとなく紅茶花伝のほうが容量が多くてお得、午後の紅茶のほうが美味しいという認識だったが、世間ではどうやら異なるらしい。
そんなミルクティー。今ではすっかり飲まなくなったが、高校生の頃はよく常飲していた。
特にメーカーにこだわりはなく、午後の紅茶、紅茶花伝、リプトンを中心に、時にはピコーや伊藤園のミルクティーも手当たり次第に飲んでいた。ミルクティーは、夏なら冷やして、冬なら温めてと、一年中楽しめるところも気に入っていた。
私は一般的な男性よりも水分摂取量が多く、一日に3リットルほど水を飲むが、ジュースのように味が濃い飲み物は1リットル程度で「もういいかな」と感じる。しかしミルクティーだけは別で、当時ハマっていたネットゲーム「信長の野望online」をしながら飲んでいると、2リットルのペットボトルを1時間もかからずに飲み干してしまうことがしばしばあった。
そんな短時間で2リットルのミルクティーを飲み干したことをゲーム内のパーティーチャットで報告すると、パーティーの中でも良識がある大人で社会人のメンバーから「それはヤバいよw」「糖尿病まっしぐらだね」と忠告され、ようやく自分でも異常だと気づき、それ以来、ミルクティーを買うことが減った。
まあ、考えてみれば、学校が終わってから深夜3時まで狩りを続けていたネットゲームのほうが、2リットルのミルクティーよりもよっぽど身体と精神に悪かったのだが。
今思えば、毎晩深夜遅くまでレベル上げ、採取、合戦、なにもせずに両替所で雑談に励んでいた自分も異常だが、それにほぼ毎日付き合ってくれていた仲間たちも異常だった。
中には寿司職人もいて、「寝ずに朝の仕込みに行く」なんて言うこともあった。寿司職人もネットゲームをするのだろうが、寿司職人のイメージとは程遠かった。
当時は彼らを常識のある人たちだと思っていたが、今となっては、毎晩深夜までオンラインゲームに没頭していた彼らの異常さがわかる。
あの1年弱の短く濃密な付き合いだった彼らが、今何をしているのかはわからない。
今のように一般的なネットマナーも浸透しておらず、右も左もわからなかったネットゲーム黎明期を共に過ごした彼らとの電脳戦国時代を、ミルクティーを飲むと懐かしく思い出す。
完
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