【麗しの】ロマンシング サガ2 リベンジオブセブン クリアの感想【アバロン】
ロマサガ2のリメイクを、ついに難易度オリジナルでクリアしました!最終盤のネタバレを含むので、未プレイの方はこの記事は後回しにして、ぜひ今すぐ購入してプレイしてほしい。
どんな感想でも、最後に聞かせてくれたら、腕を組んで笑顔でウンウンとうなずきながら喜んで受け止めます。
以下、ネタバレ注意!
まず、ロマサガ2のフルリメイクが発売されたこと自体、感謝感激雨霰(これ連携技の名前みたいですね)。長生きしていてよかったと心底思います。とはいえ、原作ファンだからこそ気になる点もありました。
この作品の99%は肯定します!(皇帝だけに。なんつって!)
良かったポイント
①イベント進行がわかりやすい
SFC版ではイベント管理が複雑で、迷子になりがちでしたが、リメイクでは非常にサクサク進行でき、社会人や新規プレイヤーにも親切な設計。
他にも、技の派生表や閃きの才能の有無もゲーム内で確認でき、とにかくストレスフリーです。
②ビジュアルが素晴らしい
登場キャラはみんな美男美女が揃っていて、町人ですら端整な顔立ち。帝国鍛冶屋まで美少女化されていて、思わず笑いました。
そんな中、サイゴ族やフリーメイジ(男)のおっさん感が逆に際立っているのも面白いですね。
③罠要素が少ない
ロマサガ2といえば、以前は防具の表示されている防御力が斬属性の数値のみで、わかりにくい「初見殺し」な仕様も。リメイクでは、防御力は物理防御と魔法防御の2種類になり、混乱の原因を排除。
さらに、小剣や弓などの不遇だった武器も、今作では終盤まで活躍できる性能に強化されているので、安心して育てられます。技の極意化や術の研究も最終皇帝時代まで可能になっており、詰むリスクも極力排除されているのが好印象でした。
でも初プレイの人にはあらゆる罠を踏んで詰んでほしい気持ちは正直あります。
気になったポイント
①一部アビリティが便利すぎる
使わなければいいという意見もありますが、新要素なら使いたいのが人情というもの。「ウェイトパージ」という装備重量を0にするアビリティが非常に強力で、陣形の龍陣でこのアビリティを使った素早さ18程度のキャラを配置すると、ほぼすべての戦闘で先手を取れるほど。
しかも攻防一体で、ロマサガ2を代表する強陣形であるラピッドストリームすら不要に感じられるレベルです。
帝国軽装歩兵(男)を仲間にすれば簡単に入手できる点も驚き。
ウェイトパージはその一例にすぎず、他にも強力なアビリティが多いので、使うとサクサクすぎるかも。
②七英雄の過去に新解釈が少ない
七英雄がなぜ世界の脅威となったのかを描くイベントが15個に分かれて断片的に見られるのですが、5つほど見ただけで全貌が見えてしまう構成は少し残念。ワグナスたちの生い立ちや、古代文明の背景、神官についてもう少し掘り下げが欲しかったです。
③最終決戦後の演出
原作SFC版では、滅びゆく七英雄に背を向け、仲間たちが一人ずつ立ち去る中、皇帝が最後に七英雄の方を一瞬振り返り、彼らの断末魔を背に去るシーンが印象的でした。
これはスーパーファミコンのいつも通りの変わらぬ表情の最終皇帝のドットキャラクターが、「右に一歩移動する、左を向く、少し待ってまた右に向かって歩いていく」というだけの演技なのですが、間の取り方や、歩く速度で、七英雄への憎しみや仇討ちだけではない複雑な感情や関係性、そして熾烈な戦いの終焉を巧みに表現していたと思います。
リメイク版では「逃げろ!崩れるぞ!」と仲間を逃がし、七英雄を振り返る皇帝が光に飲まれていくという演出に変更。これは私とスタッフの解釈の違いかもしれませんが、個人的にはここは原作に近い演出が見たかったところです。
また、ロマサガ2といえば、その場でクルクルと2回転して決めポーズをとったあとに「シャキン!」と音をならすダサカッコイイポーズが度々あるのですが、リメイクではほとんどなくなっていたのも少し残念。
総評
「ロマンシング サガ2 リベンジオブセブン」、リメイク作品としてはクリア時点で99点!個人的にはかなりの高評価です。
ただ私は、しょーーーーーーもない原作ファンの懐古おじさんなので、あえて残りの1点はお預け!ごめんなさい!
でも、本当に面白かったです。スタッフの皆さん、素晴らしいリメイクをありがとうございました。
完(fin)
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