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【イベントレポ】文学フリマ広島7に出店しました!

さしす文庫です。こんにちは。
今回は2025年2月9日(日)に開催された「文学フリマ広島7」に出店者としてサークルで参加した感想や反省などをイベントレポート形式で書いていきます!

https://bunfree.net/event/hiroshima07/


さしす文庫が文学フリマに出店者として参加するのはこれが4度目。
2024年9月に開催された文学フリマ大阪12以来となる、22025年最初の文学フリマへの参加でした。




1.会場へ

さしす文庫は会場である広島県立広島産業会館に10:30頃に到着しました。
文学フリマ広島7が開催された週は雪がひどい日や地域もあり、交通機関への影響、そして文学フリマの開催やお客さんの来場など心配な面はたくさんありました。
新幹線などに多少の遅延があったようですが、当日はお天気に恵まれて無事に開催されて本当に良かったです。

入り口前

会場入り口では、すでに何名かの一般入場者のお客さんが入場時間である11時を待っている様子でした。(他の文学フリマと比べると少ないように思いましたが、寒かったこともあり併設されている駐車場の車内で待つ人たちが多かったのかもしれません)

入り口でスタッフさんたちに挨拶をして出店者の目印シールをもらって会場へ足を踏み入れます。
出店者の入場開始から30分ほどが経過していたので、当然ですが会場にはすでにたくさんの出店者さんたちの姿がありました。準備中のブースもあれば、すでに準備万端のブースもあり、各ブースへ挨拶へ行っている方の姿も見られます。


その雰囲気に「文学フリマに来た!」というワクワク感が一気に湧き上がります。
それと同時に、会場を見て「意外と広いなぁ」というのが個人的な感想でした。

というのも、今回も前回も文学フリマ広島の会場は同じなのですが出店者の数がかなり増えていました。
文学フリマ広島7(今回)は出店295ブース(出店者345人)で、前回の文学フリマ6の出店239ブース(出店者266人)。
基本的には1ブース=長机半分となっていますので、単純に考えると前回よりも長机が28脚も増えるわけです。

運営さんがブースとなる長机の配置レイアウトや見本誌スペースの場所を変更したり、広島6ではあった休憩スペースをなくしたり、前回から色々と変えた会場だったという情報があったので、もしかしたら狭いかも……と思っていました。
しかし、実際には全く狭くなんてありませんでした!
むしろ広くて快適。買い物をする通路もとても広く、左右のブースでお客さんたちが買い物をしていても通路の真ん中は余裕をもって通れました。
また、出店者が座っているブースの内側も広くて、背中合わせになっている後ろの出店者さんとの距離も十分にあり、外へ出るのも楽でした。


2.設営

他の出店者さんたちから熱気を感じながら、さしす文庫も自分たちの割り当てられたブースへ向かいます。今回、入り口から近かったこともありすぐにブースを見つけ、隣の出店者の方に挨拶をして、早速設営に取り掛かります。

初めて文学フリマに参加した京都8では準備に手間取り開場時間に間に合いませんでしたし、必要な印刷物(ポスターやお品書きなど)を刷ってこないというPONもやらかしたわけですが、4度目の出店ともなると手慣れたものです。

10:30に会場入りしましたが、20分ほどで設営は完了しました。

当日のさしす文庫ブース

養生テープをぺたぺたしているのは材料が足りずに苦肉の策です…笑
他にも、会場へ来る前に100円ショップへ買い物に行ったのですが見つけられずに諦めたアイテムがあったり、当日になってあれも買っておけば良かった……となったりしつつも、なんとか設営を終えました。

次回の文学フリマでは、よりパワーアップしたさしす文庫のブースをお見せできると思います!

そして設営と同時に見本誌の提出も忘れずに行います。
さしす文庫は「B-12」に配置されましたので見本誌コーナーの「B」へ見本誌を持っていきます。他の見本誌コーナーはそうでもなかったのですが、「B」のエリアだけすでにたくさんの出店者さんが見本誌を提出されていました。みなさん、準備万端すぎます。
さしす文庫の提出する2冊『抽選で高性能アンドロイドが当たったアンソロジー』と『先輩×後輩百合アンソロジー』の見本誌もなんとか隅っこに置くことができました。

この見本誌コーナーで一つ、心配していたことがあります。
それは1月に開催された文学フリマ京都9で、見本誌コーナーがぐちゃぐちゃになっていると嘆きのポストやnote、写真をいくつか拝見したことです。
それもあり、さしす文庫は1時間ごとに確認をしに行ったのですが、広島7の見本誌コーナーはずっと綺麗なままでした。
その理由の一つとして、運営さんが見本誌コーナーに気が付いたら長机を1脚追加してくれていたことがあると思います。(おそらく。感覚的に「あれ?机が増えてる」と思ったのでもしかしたら勘違いかもしれません。)
いつの間にか机が増えていて余裕を持って本が並んでいましたし、読む人たちもゆとりをもって見本誌を読んでいたように思います。
運営さんありがとうございました。


3.文学フリマ広島7スタート!

さて。いよいよ11時となり、運営さんの開場アナウンスと同時にお客さんたちが一斉にやってきます。

とはいえ。
開場時間を待っていたお客さんたちのお目当ては人気サークル(ブース)さんでしょうから、開始すぐはさしす文庫の出番はありません。
会場の雰囲気を楽しみながら、入場時に運営さんからいただいたカタログやWEBカタログをチェックして時間を過ごします。

開場から少し時間が経って落ち着いてくると、さしす文庫のブースにも最初のお客様がお越しくださって作品を購入してくださいました。
文学フリマに参加するのは今回で4度目だったのですが、やっぱり何度参加しても最初の1冊を購入していただけるまでは不安でドキドキです。それに加えて文学フリマ広島は初参加でしたので、まずは購入していただけて嬉しかったですし、本当にほっとしました。

その後も、お客様や出店者の方に作品を購入していただいたり、色々とお話をしたり、自分たちも買い物に行ったりと楽しい時間を過ごすことができました。

特に今回は、今まで以上に「売る側」ではなく「買う側」として、楽しむことができた文学フリマになったと思います。
さしす文庫は3人のメンバーで構成されているのですが、この日はそれぞれ複数回お買い物に行く時間を取れました。ですので事前チェックしていたお目当ての本を購入するだけでなく、見本誌ブースに立ち寄って色々と読む時間もありましたし(そのおかげで何冊か衝動買いをしてしまいました笑)、東京や大阪と比べると規模が小さいこともあって会場をぐるっと回ることもできました。

出店回数を重ねたことで心に余裕が出てきたのか、会場が広くてゆったりしていて見て回りやすかったからなのか、買い手としても売り手としても楽しめた文学フリマになりました。

そして16時を迎え、予定通り文学フリマ広島7は無事閉幕となりました。
運営さんの終了の挨拶では、文学フリマ広島として過去最高の来場者数となったことや来年も同じ会場で文学フリマ広島8が開催されることが発表されて会場は拍手に包まれました。

(出店者:345人+一般来場者983人=1328人となっています)


4.どのくらい売れたの?

皆様、気になるところだと思います。
かく言う自分も他の出店者さんの参加レポ記事では気になって仕方ないです笑

具体的な数字は伏せますが、さしす文庫的には文学フリマ香川1と文学フリマ大阪12のちょうど間くらいの売上でした。(もちろん赤字です)

初参加だった文学フリマ京都8があまりにも悲惨な結果でしたので、それを考えると上々です。たくさんの方にさしす文庫の作品を購入していただき、お迎えしていただき、ありがたい限りです。
本当にありがとうございました。


ただ、今回は不思議なことがありました。
それは「このくらい売れたかな」と感じていた感覚と、実際に売れた本の数に差異があったことです。
もっと売れたと思ったのに、終わってみると全然売れていなかった……というわけではありません。その逆です。
お客さんと接した感覚や会場の雰囲気では手応えはあまり感じていなかったのですが、実際の売り上げ数を見ると思っていたよりも売れていたのです。

そのように感じた原因を考えると、「来場者数」と「さしす文庫ブース付近の雰囲気」との差が関わっているように思いました。

というのも、さしす文庫がいた小説|エンタメ・大衆小説の「B-12」付近は、どの時間帯もお客さんで混雑しなかったからです。
この文学フリマ広島7では広島開催の文学フリマとしては過去最高の来場者数:1328人を記録したと書きましたが、そんなにたくさんのお客さんが来た実感はありませんでした。
会場にいた感覚としては800人(そのうち一般来場者は500人)くらいかなぁ、というのが正直なところでした。

もしかすると文学フリマ広島7では小説よりもエッセイや随筆、短歌や詩などのジャンルが人気があったのかもしれません。
この傾向は文学フリマ広島だからなのか、それとも文学フリマ広島7のみなのか。どうなんでしょうか。

ともかく。
今まで参加した文学フリマでは感じたことのない不思議な感覚でした。

5.嬉しかったこと

その1.前回のことを覚えてくれている方がいた!
前回、出店していた文学フリマ大阪12(2024年9月8日)のことを覚えてくださっていた方や、その時にも作品を購入していただいた方にお越しいただけてお話ができました。
文学フリマへの出店回数が増えていけば起こりうることなのかもしれませんが、初めてでしたのでとても嬉しかったです。ありがたい限りです。

その2.アンソロジーシリーズの福袋を購入していただけた
今回、Twitterなどでは全く宣伝をしなかったのですが、前日になってvol.1~vol.3までの3冊をまとめて購入するとお安くなる福袋セットを販売していました。
こちらを上記の文学フリマ大阪12でも作品を購入してくださったお客様が、この福袋セットをご購入してくださいました。

その3.Twitterで連絡をくださった方と実際に会えた!
前日にお伺いします、とリプをくださった方が本当に来てくださって、色々とお話をすることができました。
今回の文学フリマでは、色々な方とお話をする機会もありました。これもイベントに参加している醍醐味だと思うのですごく楽しかったです。

その4.Twitterの相互さんと作品の交換をした!
Twitterで相互フォローの関係である出店者の方にお越しいただき「作品を交換しませんか?」とご提案をしていただきました。
文学フリマ……というよりコミケなどの同人誌即売会では、このような文化があると噂を耳にしたことがあったので「同人誌即売会っぽい!」と嬉しくなり、交換をさせていただきました。(このような作品の交換は参加されている方、サークルさん全員がやりたいと思っているわけではない、とも記事を読んだことがありますので一概に良いこととは言えませんが……)

その5.ホワイトボードに書けた!
文学フリマと言えば、感想などを自由に書けるホワイトボードがあります。
今までも書きたいなぁ、と思ってはいたのですが場所が分からなかったり、途中で忘れてしまったり、遠慮したりで一度も描いたことがありませんでした。
ですので、今回の文学フリマ広島7ではホワイトボードに書く!という目標を秘かに掲げていたのですが、それを達成できて良かったです。

感想ホワイトボード


以下、#文学フリマで買った本 のタグでさしす文庫の作品をXに投稿してくださった方々のポストの紹介です。(2/16時点)



6.最後に

文学フリマ広島7で販売した作品たちはBOOTHで電子版を販売しておりますので、広島では買わなかったけど気になるなぁって方や遠方で広島には行けなかった方などはぜひご利用ください!


さて。
次回は8月3日(日)に香川県の高松シンボルタワー展示場 +市民ギャラリーで行われる文学フリマ香川2に出店する予定となっています!

https://bunfree.net/event/kagawa02/

文学フリマ広島7で販売した作品たちに加えて、新刊も持っていく予定です!(現時点では何も決まっていませんが……)
文学フリマ香川2に関する続報は、さしす文庫のnoteやXをお待ちください!!!


最後になりますが改めて。
今回の文学フリマ広島7に出店した皆さん、来場してくださった方々、スタッフの皆さん、ありがとうございました!!!

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