相対的剥奪と向き合うこと
先日のLinkedInの投稿で取り上げられてた立川談志師匠の言葉。
めちゃくちゃ響いてくる言葉でした。
もっと詳しいことを知りたくて、調べていみたところ、談志師匠49歳の時の言葉だったのですね。
立川談春さんが、弟弟子の立川志らくさんが入門した時に感じていた嫉妬心を見抜いてかけた言葉。そこに込められていたメッセージ。
嫉妬しても何も状況は変わらない
「現実は正しい」ことから目を逸らさない
そして、それを端的に示す言葉。
「起きていることすべての原因は自分にある。問題点を分析して、具体的な行動に移せ」
もっともなことです。
一方で、嫉妬心にとらわれて、相手を引きずりおろそう、といいう気持ちが湧いてしまうのも確か。同じコミュニティの中で成功している人を見るときに感じる「あの人だけずるい」「本当は自分もそうなってしかるべきなのに」という感情。
これらは社会心理学では「相対的剥奪感」と呼ばれているものであることを少し前に知りました。
尾石晴さんのVoicyの中でこの相対的剝奪感については以下のように説明されていました。
集団の中で自分の価値が劣っていると感じ、不満を抱く感情のこと。
A子さんは褒めや賞賛を受けている
同じコミュニティにいるB子さんは褒めや賞賛を受けない
B子さんは「本来ならば自分が自分が賞賛を受けられるはずが、A子さんによってその機会を奪われている」と勝手に感じる。
集団的剥奪感を持ちやすいといわれている人。
集団の中で、価値基準が他人や集団に依存する人。
自分の評価が他人によって決まる(相対的な評価を気にする)人、自分での評価軸がない人。
集団の中で上位にいないといけないという環境でずっと育ってきた人。
自分が集団の中でどの位置にいるかを常に気にする人。
なんだか、アナキン=スカイウォーカーがダークサイドに落ちていった時のことを思ってしまいました。。。
自分のいるコミュニティ(会社、学校、組織、SNSなど)に属してると、どうしてもその中での地位、評価、周囲からの賞賛、といったことにとらわれてしまいます。このLinkedInですら、フォロワー数、インプレッション数、リアクション数、コメント数、が気になり、それらの数が多い人をうらやましく思いますよね。そこで次のアクションをどうするか。
うまい人を分析、真似て、自分の数値を伸ばす
他の人は他の人。自分自身で研究し、オリジナリティを確立する。
といったポジティブな方向に行動を向けていくことがとても大事なんだと思います。
ダークサイドに落ちないように、口角をあげて元気に挨拶。
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