「きっとそのうちいいことあるよ」ってほんと?
落ち込んでる人にかける言葉、ベスト3に入りそうなこの言葉。
「きっとそのうち、いいことあるよ」
って言葉が、じつはいまいちピンとこない派です。
うまくいかなかったとき、フラれたとき、なにかに失敗したとき、気分が下がってるとき。
今まで何度も言われてきましたが、うーん…って感じでまったく響かなかったわたしの話です。
◆生きてればほんとに、いいことあるの?
たぶん相手もね、励ましのつもりで言ってくれてるのはわかる、わかるんですよ。
でもね、生きてるだけで、ほんとにいいことあるん??って思っちゃうんです。
だって現に、いいこと起きなかったから、
凹んでるんですよ。
そもそも、いいことが起きてたら、凹んでないし。
そんな状態のときに言われても、いまいち刺さらないんですよね。
さらに、言ってくれた相手に気を遣わせちゃってることすら、ありがたいけど申し訳なく思っちゃったり。
ここで無理やり明るくしようとしても、結局反動がきて、よけいにズーンとなっちゃったりします。
◆落ち込んでるときは『いいことアンテナ』が閉じている
わたしが思うに、落ち込んでるときってね。
頭のなかの『いいことキャッチャー』や『いいこと対応アンテナ』が、完全に閉じちゃってる状態なんだと思うんです。
アンテナが立ってるときは、もちろんいいことを「いい」って思えるし、いろいろなことに感謝できます。
でも、そのアンテナが閉じてるときは、どんないいことがあったって、キャッチできないんじゃないかと。
落ち込んでるときって、とある一つの結果にとらわれてて、それが世界のすべてみたいに思ってしまいます。
就活や仕事がうまくいかなかったり、人間関係につまずいてたり、大切なものを失ってしまったり。
気持ちを切りかえて、それ以外のいいことに目を向けられたらいいんですけど、アンテナが閉じてるときって、そんな気分にもならないんですよね。
◆じゃあなんて言えばいいの?
じゃあ、そういうときはなんて言えばいいのか。
「しんどいよね」
「辛いよね」
これだけでいいと思います。
何かまだ満たされない想いが出てきたら、
「そう思ったんだね」
「そう見えたんだね」
これだけです。
まずは、その人の感情をそのまま認めること。
その人がどれだけネガティブになっていても、そのまま受け入れる。
これは自分の場合も、同じです。
「こんなんじゃダメだ」
「もっとがんばらなきゃ」
「こうすればよかった…」っていう前に、
「ああ、今、辛いんだな」
「わたし、こんなに凹んでるんだな」って
ちょっと客観的に受けとめてあげる。
『感情は、感じきることが大事』っていいます。
そして、どんなネガティブも、思っちゃった以上、「なかったこと」にはできません。
凹んでるその時は、もう立ち直れない…って思うかもしれないけど。
ネガティブさんは「ある」としっかり認めてあげると、満足して旅立っていきます。
そして、旅立つときに、『いいことアンテナ』をピョコッと立てていってくれます。
逆に、「なんかいいことないかな〜」っていつも言いがちな人は、まだ旅立ってないネガティブさんが、心の中にいるのかもしれませんよ。
読んでくださって、ありがとうございます。
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