日曜日の人々 / 高橋弘希 さん
友達との待ち合わせの間に読もうと思い、一番厚さの薄い本を購入したら、内容がぶあつすぎて、重たくて、その時間では読み切れませんでした。
日曜日の人々 / 高橋弘希 さん(講談社)
表紙の可愛らしさとは反した内容でした。(個人的に)
自殺や自傷、拒食症、窃盗など、それぞれの嗜好(アディクト)を持つ若者の集まり「REM」。
様々な理由で傷ついたREMメンバーは、お互いに自分の過去を「日曜日の人々」と呼ばれるノートに書き「朝の会」で発表をする。
自分の内に秘めている願望や、出来事の真実。
赤の他人だから言える。そういう時もありますよね。
境遇は違くとも、そうなりたい、という目的は同じだから肯定も否定もしないのか。
ただただ、心の叫びをひたすら真正面から受け止めているようでした。
傷ついた過去と、死に惹かれながら、現実で必死に生きていく人々の話でした。
正直、この本を誰かに伝えるときは、とても慎重に言葉を選びながら伝えないと、と強く思いました。
REMのメンバーの話は、鋭い言葉が並び、喉も胸も苦しくなる場面もあります。
私は読み切るのに、体力と気力を少し使いました。