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さらっとお届け

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さらっと安心して読める詩をまとめておきます。
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2024年10月の記事一覧

詩|寝ぼけまにまに

太古の海 地球最古の生命は 眠っていた 豊穣な海で育ち 夢を見たまま 墜ちる石にやられていた…

5

詩|吹いてください

もしも 季節を自在に選べたなら 私は一番好きなこの季節を 迎えることはできなかったでしょう …

7

喫茶店に落ちていた詩

今じゃない。 そんなものが 街に溢れている 今じゃない。 そんなものが 図書館に、溢れている…

17

凛として、生きていた

海は 空よりも重く 陸よりは、少し軽く。 私の海、も 空を見上げては、鳥を想い 陸を眺めては…

24

詩|白灰青

霧雨の舞う視界に陽の光が射し 雨粒がきらきらと輝いている あれから二ヶ月経って 睫毛につい…

佐々木 夜無
2週間前
14

詩│色んな雨

雨の狭間に羽虫が舞う アンドロメダはすり抜ける 歌舞伎町を渡り歩く 私たちは傘を発明する…

佐々木 夜無
2週間前
14

ぼくとふたつの星

あなたがすきな こもりうたを ふたりのへやに ながしながら まいばんまいばん ことばもかわさず こまどをあけて きらきらひかる おなじよぞらを みあげていた やわらかいおなかに つつまれて すくなくともぼくは そのはじめてに こころのそこから やすらいでいた たぶんいまさら おそいけど あなたがどんな かおをしていたか ゆめかのように わすれてしまった いっしょにみあげた よぞらのどこかに ほんとのあなたが くらやみでひとり ないていたのかな あれからいろいろ かんがえて