#34 熱を出して、スッキリした話
いきなりですが、一昨日熱を出しました。頭痛やせき、のどの痛みなどの症状は全くなく、熱だけが出たのです。丸一日寝ていると、熱はうそのように引きました。今日はそんな「熱」にまつわる話です。
緊張が解けた時
みなさんはどんな時に熱を出しますか?きっと、風邪やインフルエンザにかかった時だけではなく、その他いくつかの場面で熱を出すのではないかと思います。僕は昔から典型的に、「大きな緊張がかかった時」に奥歯が痛くなり、「その緊張が解けた時」に熱が出ます。
最初にそのことをはっきり意識したのは、高校の修学旅行から帰ってきた時のことでした。といっても、自分が高校生で修学旅行に行った時ではありません。教師になって初めて担任を持った学年の修学旅行を引率して、帰ってきた翌日に高熱を出しました。
修学旅行といえば、いつものクラスメイトと一緒で騒ぎ放題で、多くの人が楽しかった思い出を持っているのではないでしょうか。でも、引率する側は、「絶対に事故のないように」「修学旅行が嫌な思い出になる生徒が出ないように」「訪れる先の街の人たちにご迷惑にならないように」と悲壮な思いでいます。
例えば、新幹線を降りてからバスに乗せる途中で、車道を渡る時などはヒヤヒヤものです。高校生は小さい子どもではないので、車道を渡るくらい問題ないだろうと思うかもしれませんが、友人たちと何十人も一緒になると、意外と車が見えなくなるのです。
あれから20年近く経ちましたが、帰京の翌朝、部屋で熱を出した時に、「やっと終わった……」と安心したのを覚えています。実はこの note のフォロワーさんにも当時の生徒がいるのですが、そういう苦労があったのですよ^^
外国で熱を出した
記憶にある限り、外国で発熱して困ったのは、今回が三回目です。一度目はオーストラリアでひどく寝込んだ時。先の投稿「#26 とりあえずドイツで暮らしてみる」でも書いたように、その時は日本人の友人がおにぎりを作ってきてくれ、自国の食べ物のありがたさを感じました。
二度目は教師を辞めて音楽業界に転職して、米国アナハイムで開催される世界最大の楽器のトレードショー「NAMM Show」に出張した時のこと。直前までのハードな準備からの解放感からか、商談がびっしり入っている会期中に高熱を出してしまいました。残念ながら同行者の中で英語で商談がこなせるのは僕だけだったので、ろくに出ない声をふり絞ってミーティングをこなし、帰国便では機内食も食べられず、真っ青になって帰ってきたのを覚えています。
そして三度目が今回。渡独準備中には奥歯が痛くなり、「緊張がかかっているな〜」と自覚していました。こちらに来て、携帯電話の契約、大学留学生センターとの初回面談、買い物する場所の確認など、日常生活の一通りが済んだ段階で熱を出しました。もちろん熱の元となる疾病は何もないので、所謂「大人の知恵熱」なのだと思います。こんな記事を見つけました。
これで一人前?
先日から専用アプリで毎日の Three Good Things をつけているのですが、一昨日の欄には「ドイツで初めて熱を出した」と書きました。本来は悪いことかもしれませんが、このプロセスを経て、ドイツで落ち着いて生活を始められるような、一人前にここの住人になれたような気がするのです。これからも変化のオンパレードなのでストレスは絶えませんが、まあ「ストレスがたまったら、一日熱を出して翌日にはスッキリ!」で乗り切っていこうと思います。
今日もお読みくださって、ありがとうございました🤒
(2023年8月14日)
サポートってどういうものなのだろう?もしいただけたら、金額の多少に関わらず、うーんと使い道を考えて、そのお金をどう使ったかを note 記事にします☕️