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石巻でアイヌ民族の万能薬に出会った

今月、石巻市のとある農家さんのもと、僕の人生を救うかもしれない農作物に出会った。

行者にんにく。

皆さんはご存知だろうか。正直、僕はここ石巻に移住してくるまで、その存在を知らなかった。北海道ではアイヌネギ、 キトピロ、ヒトビロなどと呼ばれる、ネギ属の天然の活力山菜。元々は北海道など寒冷地の山間にのみ自生していた行者にんにく。

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この名前の由来は、山形の山野で修行する山伏(行者)たちが、荒業を耐える為、体力・精力をつける栄養源として食べていたから、だそうだ。

これを聞いただけでも滋養強壮効果の高さが伺えるが、さらに行者にんにくの凄さをアイヌ民族の伝説の中にも伺える。

濃霧の時は伝染業の神が紛れて降りてくる。美幌アイヌは乾燥させておいた行者ニンニクの葉や茎を火にくべ、臭い煙を盛んに上げて追い払った。さらに病気にかかると行者ニンニクを食べたり、そのにおいを浴びて肺炎、風邪、下痢、火傷、打ち身、消毒用など万能薬として使用された。

僕はもう、行者にんにくの虜になっている。

昨年健康診断で引っかかった悪玉コレステロール値。その数値が高かい僕を、救ってくれるであろう天然の特効薬となってくれると思うからだ。

行者にんにくに豊富に含まれるアリシン。アリシンは血糖値や血液中のコレステロール値を抑えることで血液をサラサラにしてくれる。そして疲労回復、滋養強壮、さらに内蔵脂肪を減らす。 さらには、血圧が安定することで視力の衰えを抑制するとも言われているそうだ。

悪玉コレステロール以外にも、老化で視力の問題が如実化している僕としては、これ以上のない救世主となってくれるだろう。

そのほか、行者にんにくには新陳代謝促進、免疫力アップ、髪の健康維持、粘膜や皮膚の正常化、呼吸器系統の健康維持、ストレスの緩和などが期待できるとのこと。

食べられれるのは茎と葉、そして鱗茎部。味はネギとにんにくの両方を一度の食べた感じで、茎の部分は甘さを感じる。本当に食べやすい。僕はドイツ生活でも野菜は一番ネギを使用するほどのネギ好きだし、にんにくの消費量もその次くらいに多い家庭だ。

こういったことも考慮すると、ついに出会ってしまった感がとてもある。

ちなみに、ドイツにもBaerlauch「 熊ネギ」と呼ばれる、行者にんにくに近いものがある。食べ方はすり潰してパンに塗ったり、パスタソースとして食べるのが主流。

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種をまいてから収穫まで8〜10年、株分けを用いても5〜6年を要すると言われる生育のサイクルが極めて長い行者にんにく。

協力隊の受け入れ先である田伝むしで作ってる干し芋と共に、これから長い付き合いになりそうだ。

ここ石巻市で行者にんにくに出会えたこと、そして食べれることに感謝!


ここで今日のドイツ語!

にんにく:Knoblauch(クノーブラウホ)
ネギ:Lauch(ラウホ)

それじゃ〜また来週!Bis nächste Woche!!


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