2024/10/13 気管切開手術が無事終わりました
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10/11 13時過ぎ
無事、気管切開手術が完了した。
当初の予定から3週間延期、最後は午後の予定が午前中に急遽繰り上がり、急いで病院に駆けつけて手術終了を待った。
そこから48時間が経過し、呼吸状態も安定している。
気管切開にしたことで、口からの送管に比べて肺への距離が短く管が太いので、損失が少ない分圧力を不要に上げる必要もなく、また押し込む空気が肺に届くまでのラグも少ないので自発呼吸との同期もしやすい(基本的に機械が自発呼吸に合わせてくれるのだが、限度がある模様)というメリットがある。
つまり「麻酔を減らすと、自発呼吸と呼吸器のタイミングが合わず呼吸困難に陥る」という根本問題に対しても、今までよりも改善の可能性がある。
炎症値は手術後からやや高いものの、喉を2cm程度と言えど切り開き、異物を挿入しているので、しばらく値が高くなるのは想定の範囲内のようだ。
チューブを噛まないように噛ませる固定具と、それを固定するテーピングで口もほとんど見えていなかったが、ようやく我が子のかわいいお口が自由になった。手術後は唇が荒れていたが、2日経ってきれいなピンクになってきた。
階段の先はまだ長いけれど、その最初の一段は登れた、と言ってもいいように思う。
まずはここまで、なんとか我が子の命をつないでくれた医師、看護師の皆様。日々サポートしてくれた住民の皆様。応援の声を送ってくれた皆様、本当にありがとうございました。
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これから
ここからは「病棟に上がる」ことを次の目標に日々を過ごすことになると思われる。
それには現在十数本ある点滴(主には麻酔薬)を減らしていかないといけない。かれこれ4ヶ月寝たきりだから、どれくらいかけて麻酔を減らしていくことになるのかはわからない(1ヶ月時点で一度抜こうとした際は「1ヶ月かかる」と言われた。そうなると今回は……?)。前述の通り麻酔を減らせるかどうかもまだわからない。
が、慌ててもしょうがないし、できることはそんなに多くない。
お医者さんや、看護師さんが全く諦めることなく最善を尽くしてくれていることに感謝しながら、引き続き淡々と日々を過ごす。
長い P.S
ところで、しばらく、このnoteの更新をしていなかった。
理由は「書いても気持ちが楽になる感じがしなくなってきた」から。
それどころか、ここ数回は書く度にメンタルが削られている感すらあることに気がついたので、意図的に更新を止めていた。
理由を考えた時に「期待しない」にネガティブな意味を乗せすぎていたことに気がついた。
これまで、希望に反する結果が生じたときに、いちいち落ち込んで精神ダメージを喰らわないように「期待しない」ことを、自分に言い聞かせるように繰り返し書いていた。
これがいつのまにか、「期待しない=ポジティブな希望を持ってはいけない」にすり替わってしまい、転じて「期待しない=予防線として、ひたすらネガティブな予想をしておく」にまで意味合いが変わってきていた。
そら、書けば書くほど病むわ。
幸い自分の認知の偏りに気がつけたので、補正に走った。
こういうときは昔から売れてる自己啓発本を読めば何かヒントがあるだろうと、最近Xで追ってる人が紹介していたことも有り、未読だった有名本を手に取った。
エピローグまで読んだところでピタリと来る文面に出会えた。大富豪のゲラー氏が主人公の青年に、幸せに生きるための最後の教えを講じる場面。
「なにごとにも動じずに、淡々と生きることが、いちばん大切な心構えなのだ。外の状況がどういうものであれ、感謝と平安のみを選択しなさい。それが現実なのだから」
これぞ「期待しない」において持つべき姿勢ではないか。
1秒でも早い回復を強く願いながら、結果が悪くても動じず、感謝できる部分を探す。そして、良き結果を願ってもいいのだ。
もちろん全く動じない日なんてない。我が子が完全回復できるその日まで大なり小なり落ち込むことばかりだ。
けれど、病院に限っても、医師、看護師の皆様が、我が子の回復に手を尽くしてくれている。そのうえで我々をケアするような声掛けも積極的にしてくれるから、頭が上がらない。時たま臨床心理師さんが話を聞きに来てくれもする。最近では、病棟の保育士さんが毎日面会時間前やってきて、眠る我が子に絵本を読んでくれている。一昨日の手術もリスクを伴う中、迅速に手術を終えてくれた。一つも、当たり前じゃない。ありがたい。
もし、我々親だけだったら、とっくに我が子は死んでいる。そして、我々も死んでいる。
どれだけ不幸に目が行っても、感謝は忘れないように。
いい買い物したな。
ありがとう、本田健さん。
ありがとう、大富豪のゲラーさん。
ありがとう、ブックオフ。
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