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11月7日は、タイツはじめの日。そして、角煮。

朝、散歩のために家を出た。

鼻の奥がツンとして、寒いということがわかった。今日の福岡の最高気温は20度。最低気温は多分、12度くらい。もう、タイツを履いてもいい気温だろうと思った。そして私は、今日をタイツはじめの日とすることにした。

支度をし、着替えをする。

タイツを履くんだと決めた私は、スカートを履くことにした。ふんわりとした形のスカートを履こうと思ってタンスから出したら、シワシワになっていた。仕方がないので、ぴっちりと畳まれていたタイトスカートを選ぶ。前スリットのタイトスカート。スッキリ見えてお気に入りの形。お気に入りだし、素材は一年中OKだけど、私はスカートを冬にしか履かない。

スカートを冬にしか履かないのは、私が自転車通勤だからだ。タイツを履けば、スカートを履いていてもガシガシ自転車が漕げる。さすがに生足だとみっともない気がしている。なんとなく。それにタイツを履いていたら、人様にみっともない大根足を見せることもないし、ムダ毛の処理をしていないこともバレない。脱毛には興味はないが、未処理の生足を見せて、人様に不快な思いをさせた罪で、訴えられるのは勘弁之助。

久しぶりにタイツとタイトスカートを履くと、何だかテンションも上がった。イイ女気分になった私は、久しぶりに、心に峰不二子を宿し、出勤。

出勤後、書類を差し替えに外出する予定があったので、私はカツカツとヒールを鳴らしながら、峰不二子気分で外出をした。
サクッと書類を差し替えて、職場に戻る。

新しく手に入れた書類を見て、私は驚いた。



これは、差し替え前の書類じゃあないか!



私は、書類のやりとりの様子を思い返した。

まず私は、担当の方に古い書類を差し出した。
相手は「新しいものをお持ちします」と一旦、席に戻った。
次に彼女は、私に書類を差し出した。
私は峰不二子気分で「ありがとうございます」と笑顔を向けた。そして書類にサインをする。
字が汚い。
まあ、そんなことはどうでもいいさと、その場でくるりとターンをした。
カツカツとヒールを鳴らし、出口に向かった。



くそ!



書類を受け取った時に、書類が新しいものになっているかを確認しなかった。まさか、渡したものがそのまま戻ってくるなんて……!不覚!!

私はすぐさま電話を入れる。そして、すぐに正しい書類を郵送してもらうように依頼。本来は直接のやりとりが必要だが、すでに受け取りのサインをしていたので、今回は郵送でも大丈夫ということになった。無駄足だったが、いい運動になった。今日は12,000歩も歩いたし。

帰宅後、煮込んでおいた角煮を温めて、夕飯にした。
スペアリブで作った角煮は、とろとろに柔らかかった。大根には甘辛い汁がしみしみだった。卵もいい感じにしっとりとした黄身と、甘辛く味のついた白身が最高に美味しい。

しっかり歩いたおかげで、妹からもらった明太フランスも罪悪感なく食べることができた。


ああ、うまいうまい。
おなかいっぱい。

私の中の峰不二子は、もうすでに消え去っていた。




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