詩|まほうのファスナー
まほうみたい
にファスナー
をつけれたら
いいのにな。
あれやこれや
につけてみた
い。ど んより
重たい 灰色の
くもに 、ファ
スナー をつけ
て、シ ャーっ
と開け たら、
眩いほ どの光
が差し 込みま
すよう に。喫
煙所の おじさ
んたち の煙に
ファス ナーを
つけて 、シャ
ーっと 開けた
ら、ち っちゃ
いおじ さんた
ちが出 てきて
虫かご につめ
こんで 、仕事
をサボ ったの
を煙に 巻けま
すよう に。横
で寝て るあな
たの頭 にファ
スナー をつけ
て、か わいく
撮れた 私の写
真をつ めこん
で。も っと、
わたし のこと
を大好 きにな
ります ように
でも、 わたし
に頭の 中は秘
密でい っぱい
絶対、 誰にも
のぞか せたり
はしな いんだ