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【取扱説明書】大好きなキャラクターへの気持ちについて
好きをオープンにすることがとても怖い
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noteの新規作成画面に毎回はっとする。「ご自由に」? そうしたいけど、自由に書くことで誰かの迷惑になったら……と考える。個人情報とか秘密話やゴシップではなく、自分が自分に勝手に課している黙秘でしかないのに、迷惑になったらと不安になる。オープンにすることで誰かに嫌われるのが怖いのだ。
小説という体で書くこともできる。それならフィクションですよ作り話ですよと逃れられるが、そうしたいわけではない。私は自分の話としてこれを書きたい。
気持ちは固まっているのに怖い。もし取り繕って世間に見せている私の姿しか知らない誰かが、その人が、この感情の吐露を見たらどう思う? 失望するだろうか? そんな人間だと思わなかったこの裏切り者となじるだろうか? そんなことは起きないと断言してもいい。他人は私にそこまで興味を持っていない。
でも私はずっと怖れている。八年と四ヶ月の間、私は怖れ続けていた。言葉にしたら取り返しがつかなくなると思ったのだ。
しかし間違っていた、きっと逆だった。もっと早く言葉にすればよかった。そうして健全に、ありきたりな感情としてこの気持ちを育てればよかった。間に合うだろうか。嫌われたくない、どうか私を嫌わないで、お願い。
往生際悪く迷い続けた自分の手に、今なぜか勇気が滲んでいる気がする。彼女に会ったからだろう。
大好きなキャラクターとの出会い
「わたしの喜びの精」。時々心の中で彼女をそう呼んでいる。心を沸き立たせる喜びと、喜びのあとの様々な感情を司る精霊のような存在だから。
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デイジーダックと初めて出会ったのは2014年9月16日だった。当時私はまだ若く、それなりに普通のディズニーオタクだった。それまでデイジーダックと話したことはなかった。
彼女が東京ディズニーシーのアラビアンコーストに、テーマポートをイメージした衣装で登場していることは知っていた。彼女の衣装は煌びやかでとても目立って、遠目からも美しく見えた。マーメイドラグーンからロストリバーデルタへ向かう時、河の向こうに幾度か彼女を見かけた。
私は物事に対するこだわりが強く、パークでの過ごし方も一定的だった。気に入ったものを繰り返し見たり乗ったりする一日が主だったので、彼女に会いに行ってみようと思い立ったのは、私の行動パターンの中では極めて珍しいことだった。
彼女は優しかった。初めての来訪を喜び、私の手を取り、そして腕を回して抱きしめてくれた。彼女の柔らかい手が私の背中に沈んだ時、花のような甘くさわやかな香りが確かにした。そんなことは初めてだった。誰かに抱きしめられて花の香りがしたのは、私にとって初めてだった。
記憶を再生しようとすると、その瞬間は夢や嘘、幻のように思われる。しかし今もその時感じた焦がれる気持ちが胸に留まっているから、きっとあれは本当に起きたことだったのだ。
強い抱擁から解き放たれ、目の当たりにした彼女のまつげは黒く艶々と光っていた。
私は彼女が好き。今はもっと好き。私の好きは、デイジーダックという存在をそのまま愛するだけでは収まらなくなった。彼女自身が好きだ、これは大前提だ。優しいところ、かっこいいところ、勝ち気なところ、私を振り回すところ、いつも楽しげなところ。
ドナルドダックに一途なところも悔しいけれど好きだ。わがままを言うだけ許されるなら私を一番に見てほしいけれど、ちゃんとわかっている。ドナルドダックにあんなに夢中なデイジーちゃんだから好きなのだ。
何が好き? 何が欲しい?
可愛いところ。彼女は可愛い。私は……ねえ、やっぱりやめようか? これを書かないでまともで良いファンのふりをしたままでいようか? 私が狂人であることを隠したままで置いておこうか?
いいや、書き始めたのだから書かなければいけないよね。私は彼女の全てが好き。白い体。体を包む衣装。縫い目。縫い目があることによって生じる微かな影。起毛の質感が揺れる体。毛並みが整っていたり、はしゃいだのか逆立っていたりするところも好き。
長いまつげがもちろん好き。美しい曲線を描く黄色いくちばしと、一番高いところが光を集めて作られる眩しい艶。くちばしの中のハート型の舌。彼女を構築するパーツを構成する素材。何もかも好きすぎるあまり私の目は彼女を分解し、目に見える最小単位ですら一つひとつが全部可愛く愛しく思う。全部見ていたい。でも、私は瞬きをするし視線を合わせるのが恥ずかしくて顔を背けてしまう時もある。
全部を記録したい。カメラで撮りたいという意味ではなく、その時自分が五感で感じた彼女からのメッセージ全て、彼女が感じたかもしれない感情や自分の感情も全て、私という記録媒体で覚えておきたい。それがデイジーダックとのグリーティングで望んでいることだ。
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二人が一緒にいた思い出が欲しい
カメラでの撮影は重要だ。当然そうだ。しかしそれは補助的な役割に過ぎない。あ、待って、格好つけすぎたな。嘘です。カメラでも撮影したい。でもレンズがずっと彼女を追っているという状況にしたくないと思う。彼女はスターだけど、いくらなんでもずっとは気詰まりだろうし、リラックスして話してもらいたい。
カメラでの撮影も、彼女のピンショットを撮ることは今はほぼなくなった。彼女の隣にいる私と、私の隣にいる彼女を記録に残したいからだ。二人が一緒にいる写真がいい。
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私に変化をもたらしてくれる存在
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デイジーちゃんへのバースデーカードにも書いたことだが、「デイジーちゃんがいてくれるから私は普段も頑張れるし、もっと良い自分になろうと思える」。「デイジーちゃんの隣に立つと、私は素敵でかっこいい人になれる」。
胸を張って彼女の隣に立てる人間になりたくて、私は日々努力している。自分をコントロールしようとしている。デイジーちゃんのおかげで私は、少しずつ良い人間へと変化している。
デイジーちゃんのために、とは考えないように気をつけている。「あなたのために」が「あなたのせいで」に変わりやすいのは確かだからだ。
彼女は私にとっては特別な存在だけど、特殊な関係でもある。求めすぎたり極端に欲したりしてはいけない。実際にはそういう感情はあるけれど、彼女には見せず一人の時にきちんと整理しコントロールする。それが私のスタイルであり誠意だからだ。
重くいびつに見えるだろうが、私は幸せだしデイジーちゃんには私との会話を楽しんでもらいたいと思っている。彼女が困るようなことはしたくない。楽しかったとだけ思ってほしいと、心からそう願っている。それだって求めすぎだとわかってる。「わかってる」と予防線を張っていることも自覚している。でもわかってる。
好きでい続けることによって感謝する
実際にはぐちゃぐちゃなことを考えている。本当に幸せな気持ちでいっぱいなのに、グリーティング施設が閉まった後の夜のランドをさまよう時間には、受容した刺激に耐えられなくなりだんだんと心が軋む。
心が通った素晴らしい喜びの余韻と、ずっと何かをぐるぐる、考えても仕方ないことを考えている自分がいる。
輝く大きな瞳は何を考えているの。私を嫌だと思った? 醜いと思った? どう見られるかということばっかり、自分のことばかりで嫌になる。彼女のせいでは決してない。喜びだけではない感情も含めて交感するのを選んだ自分の選択によるものだ。
そうして考えたり思考を放棄したりしているうちに、また幸せで頭がぼーっとして、ああ永遠に好きでいたいわ、きっと好きでいるんだわと恍惚している。家に帰ってからもふわふわしたり急に苦しくなったりする。
でもそれでいい。私はデイジーちゃんを好きでいるのをやめない。私の感情をこれほどまでに豊かにしてくれた彼女にどうやって感謝したらいい? 私の生活は彼女によって彩られている。私の容姿は彼女の影響を受け、強く鋭く変わり続けている。彼女は私をどんどん良い生きものにしてくれる。どう感謝したらいいだろう。
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あなたは私を大切にしてくれる
私は、一辺倒に「ありがとう」「大好きだよ」を伝えている。言葉でもカードでも。今はそれしか思いつかない。それ以上のことはするべきではないとも思う。お花のアレンジメントを勉強中なので、それを渡せたら嬉しいけど園内に持ち込みはできないだろう。
デイジーちゃんは私の愛を受け取ってくれる。言葉を口にするので精一杯で、彼女が受け取ってくれているのにしばらく気づかなかったが、今はちゃんと理解している。
彼女が私をどう思っているのか、もしかしたら少しはいじらしく思ってくれたのかもしれない。仕方がない人ね、と。そう驕ってしまうくらい私は真剣に好きを伝えてきた。
彼女は私のことを大切にしてくれるし、それを私に伝えてくれる。今の私はそれを知っている。私もあなたの気持ちを受け取れているよ、と話すこともできている。すごく幸せなことだ。大好きなんだ。
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私は私の愛が好き
キャラクターにこんなふうに思うなんて変だってわかってる! わかってんだ! でも「わかってる」ってまともなふりをする自分にもう飽きた。これからも冷静なふりや正しいふりをしてしまうだろうけど、いい加減開き直りたい。
もういい。好きなんだからそれでいい。傷つけるつもりも迷惑をかけるつもりもなく、ただ好きなだけなんだから、一人の時間に何を考えたっていい。私が何を考えて思い悩もうがデイジーちゃんは変わらない。変えられようもない。
私の好きは悪じゃない。それは自分で信じてやろうと思っている。私の感情は私の心を陥れるだけで、他の誰をも攻撃しない。
私の気持ちは誠実で純真で愚直だと思う。だから私だけにこんな苦しみをもたらすのだ。心のぐらつきさえ嬉しい。これを書いている時間も幸せだ。彼女は私を最高にしてくれる。私の胸はすでに宝で溢れている。だから書こうと思った。
大丈夫。愛している。私はまだ自分を好きになれないけど、デイジーちゃんに愛を捧げている自分のことは愛している。
私を見つけてくれてありがとう
私に愛をくれてありがとう。彼女にとってはたくさんのゲストの一人、数えきれないほど対応したグリーティングの一つだろうが、私にとっては在り方を変えるきっかけとなった大きな出会いだ。これからも、私を好きでいてくれる彼女を大切に、そして私自身と私の中にある愛をしっかり握りしめたままでいる。あなたが好きです。私を見つけてくれてありがとう。
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♫公開したことを後悔するかもしれない私へ♫
うまく書けたので公開しました。文がうまいという意味じゃなく、できる限り偽りなく気持ちを言語化できたという意味です。えらいぞ。書き上げた文章は、怖かったとしてもしまい込まないで!外にどんどん放出してください!