【適応障害入院日記】休みが楽しくなった日
72日目
夜のいつものルーティンに仲間ができた。
お風呂後から21時半まで星を折る。
いつもクロミちゃんのTシャツを着ている二十歳の子。
前にも何回か話したことはあったけど。
クロミちゃんはビーズで球体(まりもらしい)をたくさん作っている。
先日の作業療法で地元が一緒なことが判明して、一気に距離が縮まった。
あまりジェネレーションギャップなく話せるのが何よりうれしい。
「おやすみ〜」と言える。これが入院仲間というやつなのか。
やっぱり話せるっていいもんだ。
暇だね〜。時間が遅いね〜。
朝ご飯のあと、洗面所でクロミちゃんと「おはよう〜」。
あいさつって良いね。
午前中は洗濯と乾燥機を回しているうちに寝てしまった。
昼前に起きて、あららといった感じ。
まあ、休みだし。
午後は散歩の時間にコンビニへ。
行きはクロミちゃんと一緒。
誰かと買い物に行けるなんて想像もしてなかった。
まだ暑いなという日もあるからゼリーと、冷やしみたらしだんごを買ってきた。
帰ってきてから冷たいお茶とみたらしだんごでおやつ。
あー、しあわせ。
セブンイレブンの冷やしみたらしはもちもちでタレがいっぱいでうまい。
部屋にいるとまた寝てしまいそうだったから、デイルームへ。
星を折っていると、階段の上からクロミちゃんが笑って見てた。
ビーズ道具を一式持ってきて、製作活動開始。
お互いに黙々と作っていると、ヘルパーさんに「職人が増えてる」と笑われた。
一昨日から入院した子も加わった。
何度か入院している常連さんらしい。
おさるのジョージが好きらしく、ぬいぐるみを抱えている。
ジョージちゃんはマシンガンのように話しながら折り紙をする。
児童デイでバイトをしていたらしく、とても上手。
3人それぞれ手を動かしているのに、時間は全然進まない。
「ヒマだね〜」
「今、何時だろ?」
「まだ15時!?」
「時間流れるのおそっ!」
そんな話でケラケラ笑うことができる。
一緒に何かするって楽しいなあ。
クロミちゃんは私と同じく腕に傷がいっぱいあるし、
ジョージちゃんは閉鎖経験者。
それぞれ何かを抱えているけど、そこには触れない。
「いいじゃん」
「めっちゃかわいい」
「そんなこともあるよね」
入院していなかったら、きっと出会うことはなかった。
楽しい気持ちにさせてくれてありがとう。
今、私ができるのは「休む」こと。
できることを、一歩ずつ。
大丈夫だね。
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◯今日のご飯
朝食
・ご飯
・みそ汁
・大根のきんぴら
・ウインナー
・牛乳
昼食
・ご飯
・みそ汁
・タラの南部焼き
・いんげんの炒め物
・ライチ
夕食
・ご飯
・みそ汁
・和風ハンバーグ
・ほうれん草の磯あえ
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