先週、認知症の父を送りました
妻も娘もすべて忘れてしまった父と、脳梗塞で倒れて頭がはっきりしているからこそ辛い義母。どっちが幸せなんだろう、という話を書いた矢先に父が他界しました。母とともにガラス越しの面会をした2日後のことでした。
ガラス越しの面会場所まで連れてきてもらった父は、マスクを外して顔を見せても、身振り手振りでこちらに意識を向けさせようと頑張っても、目は合わないまま。しきりに(見えない)針に糸を通して運針をしています(パントマイム?)。一瞬でも戻ってくるのを期待していた母はがっかり。
その日、担当の先生が「ちょうど連絡するところでした」と。前日から反応が悪かったので、血液検査をしたところ、肝臓や腎臓、心臓に気になる数値が出ているとのことで。ただ、食事もきちんとできているので、引き続き見ていきます・・・で終わっていたのですが、その2日後に急性心不全で亡くなりました。
息を引き取ったのは夜中のことで、特に苦しむこともなく逝ったみたい。そこだけは良かったと思います。
それからが家族の大変な時間です。家族葬とは決めていたものの、葬儀場やお寺への手配でバタバタ。余談ですが、家族葬で簡素に行うつもりでも、結構なお値段にびっくり。見積りに「司会」とあったので、「これ、必要ですか?」なんて、明け方4:00の疲れた頭でツッこんで。
ちっちゃくなって自宅へ戻った父のもとへ町内の方々がお参りに来てくださるので、こんなことなら従来通りの葬儀で良かったんじゃ?とも思ったりしました。ああすれば良かった、こうすれば良かったということは、終わったあとに次々と出てきますね。
ダダッと済ませてごめん、あれこれ「いらない」を連発してごめんって、手を合わせておきました。認知症はすっかり消え、しっかりとした頭で見下ろしていそうですから(怖い、怖い!)。
いろいろな手続きはまだ終わっていませんが、とりあえずホッとしています。
80代の親が、まだあと3人。これを教訓に少しずつ上手くなっていく・・・な~んて不謹慎なことを考えてしまいました。
とりあえず、じいちゃん、お疲れさま。