【試訳】ブライアン・マッキロイ『シューティング・トゥ・キル──北アイルランドの映像と紛争』序文
シューティング・トゥ・キル──北アイルランドの映像と紛争
イントロダクション
ブライアン・マッキロイ, 2001
映像化の支配的イデオロギー
本書の目的は、アメリカ・イギリス・アイルランドの映画・TVドラマ・映像が北アイルランド紛争を表象してきた方法を明らかにすることである[▶︎2]。
特に、1980年代から1990年代にかけて「紛争(トラブルズ)」の一般的な視覚化において、フィクション/ドキュメンタリーいずれにおいても、ナショナリスト/リパブリカンのイデオロギーが支配的