いまさらですが、早起きのコツ
なぜ早起きはいい事で、起きれられないことに罪悪感を抱く人がここまで多いのだろう?
"超朝活部"というものを2月にはじめて以来、朝活関連のツイートがやたら目に入るようになった。早起きしたい人ってこんなにいるのか、というのが最初の驚き。朝活=えらい!という旨の会話は日常の中でかなりみかける。私も無意識に参加してくださった方に早起きできてすごいですね、と声をかけてしまっていることがあり毎度反省する。
そもそもそういう発言がナチュラルに出るのは早起きが素晴らしい!という洗脳をされているせいだ。(最たるものは夏休みのラジオ体操だと思う)私たちは、小さい頃から夜更かしはだめな事で早起きはいい事と知らず知らずのうちに刷り込まれている。物事を良い悪い、白か黒か無意識にはっきりさせることは考えることを放棄しているしどちらかと言えば考えが浅はかで、あまり推奨される姿勢ではない。
朝活をしようと決めた理由
もともと私は寝つきが悪く寝起きも悪い。寝落ちすることはないけど、夜は起きていようと思えばいつまでも起きていられるタイプ。
そのような性質の持ち主がわざわざ朝4時からの活動をはじめた理由はふたつある。
ひとつは早寝の生活リズムを取り戻したいという理由。4時におきたいというよりは10時には床に就きたいというのが当初の目的だった。というのも、私は普段朝6時ごろから1〜2時間程度仕事の関係で外に出なければならない生活をしているのだが、キャリアスクールSHElikesに入会して以来すっかり夜の生活にシフトしていまっていた。オフィシャルな勉強会に加え、その後行われる受講生企画の勉強会や、有志によるイベントの実行委員など、オンラインだから何時まででも続けられてしまう夜の予定をどんどん詰め込んでしまい本業に明らかに支障が出始めていた。スクールの休会を機にリセットしようと試みたのが話のはじまりである。
ふたつめは休会中でも何かしら毎日人と繋がる機会がないと勉強の継続に自信がなかったから。せっかくできた仲間たちと交流が途絶えたら学習の速度が落ちてしまうのでは無いかという懸念と、単純にこのまま疎遠になってしまうのが寂しかったというも大きな理由のひとつだ。
現在の"超朝活部”概要
mocri(作業通話アプリ)にて、誰でも入れる設定でフリースペースを立ち上げ、毎朝Twitterで一緒に作業してくれる人を募る
4:00にopen 目を覚ますための時間(雑談等)
4:10~4:45 もくもく①
(5分休憩)
4:50~5:25 もくもく②
基本的に月〜土(不定休・主催者の休日に準ずる)
ちなみに、一度参加した人は漏れなく部員認定されます。悪しからず
本題、早起きのコツ
1.気合い!やる気!というよりは続く仕組みを作る
2.人を積極的に巻き込む
3.少しおもしろがる
心掛けたのは、生活リズムを無理なく変えて続けること。そして時間固定でいつでも誰かが来やすい環境をつくるということ。
朝活しようかな、という趣旨のつぶやきに反応してくれた仲間たちを強引に誘い試験的にスタートした。はじめの1日目は「4時に起きてるよ!私たち」という妙な高揚感があった。この段階ではまだ早起きを特別なこととして捉えている。
はじめの3日間くらいは本当に倒れるように10時に寝ていた。この感じ何かに似ている。そうか、時差調整か!と気がついた時少し面白くなってきた。海外旅行ならルンルンである。
考えてみれば当たり前のことで、早寝すれば早起きできる(稀に疲れ過ぎて8時台に床に着くことがあるが、もれなく3時に目が覚める)
自分には到底考えられない能力や習慣をもっている人は世の中にたくさんいるが、当の本人たちにとってその能力や習慣は意識的に習得したものであれ、無意識下で行っている習慣であれ、いずれにせよ淡々と続けた結果当たり前に身についていることが多い。はたからみて”すごい人”はわざわざ私すごいでしょとは言わない。
4日目あたりから4時起きのリズムが体になじみ始め、初めは特別だった早起きが日常へと変換された。コンフォートゾーンをズラすというのはこういうことか!と身をもって体験した。
何年も修行してやっと習得できる技術や、学校に通ったり資格が必要な類のものに比べると早起きは比較的簡単に成功体験を得られる。
超朝活のおもしろさ
やはり夜の暗い時間ならではの集中力ってどこか不思議なものがある。4時というのはまだ朝でもなくそちらの雰囲気も引き継いでいる時間。始発電車のような、明らかに朝帰りの人とまだ眠そうな早起きの人が入混じるとてもカオスでおかしな空間が好きで、超朝活部もそういう空間になったらいいなと思っている。だから朝活に興味がある方に加え夜活で4時ごろまで起きていそうな方にも日頃から積極的にお声かけさせていただいている。
普及活動の甲斐あってか、本当に夜から入ってきてくださる方もいて私の寝ぼけたはじめの10分のお相手いただいている。こちらはそのわずかな雑談で目を覚ますことができるし、夜活の方は1日の終わりに誰かとなんてことない会話をして眠りにつく。少しステキな習慣ではないだろうか?
単発的な早起きはあまりお勧めしない
ここまで朝活を勧めてきていう言葉では無いかもしれないが、夜活をする方が作業時間自体はたっぷりとれるし、朝一のように寝ぼけていることも少ないはずだ。私の場合は、現実的に仕事の朝が早いという自分ではコントロールできない部分の制約を考えるとどうしても夜活は睡眠時間を削るパターンになりがちであまりサステナブルではないから朝という選択をしているだけ。
夜更かしが好きな性格もあり気づくと12時過ぎになっていて、そのまま無理に超朝活をすると昼間の時間の集中力を保てなくて本末転倒になる。
大切なのは自分のライフスタイルに合わせた習慣を形づくることであって、朝むやみやたらと早く起きることが善というわけではない。ただ、活動時間を朝の時間に持ってくることで自分でコントロールできる時間が増えるということはたしかだ。
正直私も今の時間の制約がなかったら4時は早すぎる。家族と暮らしていたり夜早く眠れない理由がある方もいるはず。超朝活部に関しては、②から参加を目指すとか、夜活の最後の追い込みに使ってもらったりと色々な使い方をしてもらえればいいと思っている。
おもわぬ効用
あくまで私自身が実感している超朝活のよさだが参考まで。
・痩せる(単純に、起き抜けにコーヒー飲んで集中してるとめちゃくちゃお通じが良くなる)
・気が重いタスクは憂鬱という感情が目覚める前に着手できる
・夜の早寝の流れから習慣化できれば、勉強時間を確実に確保できる
・朝早い本業の集中力が上がる
ちなみに向いているタスクは作る作業。向いていないタスクは調べ物をしたり難しい説明を理解することだと感じている。
今後の超朝活部
本当は少し立て込んでいた2.3ヶ月限定でと考えていたけれど、この生活リズムが体になじみ始めて思いの外心地よくなっているのでもう少し続けてみる事にした。
一昨日、スクールに復帰したため必然的に夜のイベントや勉強会が増えることが予想される。パソコンを見ていると眠れなくなるので今後の超朝活部がどうなるか検討もつかない。
早起きのコツをこうして振り返ってみて気づいたこと。早起き自体は偉大なことでもなんでもない。それぞれの生活の制約に応じて時間をコントロール下に置く方法をいち早くみつけ習慣化していくほうがよっぽど重要な能力だ。
しかし、先述した早起きのコツはなにかを習得したり習慣を定着させたい時に必要な要素ばかりだ。