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エッセイ

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思ったことと考えていること
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#日記

今まで食べた一番ウマいもん

今まで食べた一番ウマいもんって何ですか? ………………………………… 私は11歳の誕生日、極寒のディズニーシーで食べた餃子ドッグと答えます。 その年の春は東京ディズニーシーが開業して半年ちょっと経った頃。まだまだ日本の多くの人が、できたてのディズニーリゾートに足を運びたくてやまない時期でした。 苦労したでしょう、そんな中私の親は誕生日にディズニーシーチケットをプレゼントしてくれたのです。 私はもちろん期待に胸を膨らませました。毎日待ち遠しくて眠れないほど、眠れば夢に見

繋がりと向き合う

私が中学2年生の頃、周りでは携帯の「メール」が普及し始めていました。私はその時メールに対して、なんて恐ろしいものが広まっているんだと感じたのです。 …………………………………………………… 周りの友達に「メアド教えて」と言われるたびに、私は何とかお茶を濁して回避していました。 どんなに仲の良い友達でも、常に連絡が取れる状態になるのを不安に感じていたのです。 私は当時、誰にも言えない「秘密の趣味」がありました。 そんな大層なものではありません。物語を書いたり、漫画を描い

そばにあったもの、見つけたよ

先日辛いことがあって、いつもなら悲劇のヒロインさながら気が済むまで落ち込んでいたでしょう。 しかし、こちらの企画に出会いました。 ふといつもと少しだけ違うことをしてみる。 辛いことに出会ったとき、いつもと少しだけ違うことをしてみる。 ……………………………………………… それはなんの目新しさもない「寄り添ってくれるひとを、大切におもう」ことでした。自分の感情にばかり夢中にならず、ひとの言葉を受け止めること。 ひとりに敵意を向けられると、なぜかそのひとりが猛烈に気に

過ごした時間が服を織る

心からお気に入りの服はありますか? 私の場合は、刺繍のニットです。もう購入して8年目になりましたが、今も活躍してくれています。 一度すそに穴が開いて諦めかけましたが、修理に出して復活。今も私の春の相棒です。 ……………………………… 服がただの"服"ではなくなる瞬間はいつなのでしょうか。 普段私はとくべつ服に関心がある訳ではありません。しかしこのニットへの思い入れは、正直自分でも少し怖いほど強く、手放すことは考えられません。 この服を着て、色々な場所へ行き、色々な人