サスティナブルな暮らし｜下北沢でゴミ拾いイベントに参加してみた（ついでに観光も）
今回、久しぶりに日本に帰った私がしたかったこと。それはゴミ拾い！！！
なんでゴミ拾いかっていうと、理由は2つある。一つ目は、日本の「環境問題についての取り組みを体験」してみたかったから。普段、カナダ・モントリオールや旅行先で積極的にゴミ拾いのイベントや個人的にゴミ拾い行っているけど、日本てどうなんだ？っていうのを確認したかった。イベントにどんな人が参加して、どんな意識を持っているのか、チラ見するために。
二つ目は、日本で「いいこと」がしたかった。ここでいう「いいこと」とは、社会に役立つ「ボランティア活動」のこと。カナダに住んでみて気づいたけど、無料で働いたり、無償で配ったり、賃金関係なく「人や環境のためになる活動（ボランティア）」についての意識がとても高い。私もありがたいことにいい影響を受け、少なからずモントリオールでも参加させてもらっている。
今回は29年間住んだ地元「下北沢」に恩返しがしたい、そして環境保護に役立つことがしたいと考え、Google検索。すると、あるある、ゴミ拾い団体が！
久しぶり会う親友に「会いたいんだけど、一緒にゴミ拾いしない？」と聞いたら、「なにそれ（笑）、でも面白そう！行くw」と二つ返事が返ってきた。ということで、早速参加。
待ち合わせ場所に集合し、軽い挨拶と説明を聞いて、早速スタート。係の人に誘導されながら、ひたすらゴミを拾う。
「日本・東京って綺麗だよね」と、よくカナダの友人に言われることが多い。でも、久しぶりに地元・下北沢を目を皿のようにしてゴミを探しながら歩くと、「いや、そうでもないよ！！！」と言いたくなった。
タバコの吸い殻を拾っている時、昔にデートしていたカナダ人のことを思い出した。彼が酔っ払ってタバコをポイ捨てしたので「今すぐそのタバコを拾わないと2度とデートしない。そして次やったらあなたのXXを蹴り飛ばすと思う」と真顔で言ったっけ…（私も若かった、遠い目）。
さて。喫煙者が減ったとはいえ、今回のゴミ拾いで一番多かったのがタバコの吸い殻だ。タバコを吸わないのでよくわからないが、吸ったらどうして床に落とせるのか…謎である。
「こんなに地面のゴミを気にしたことなかった！人のため・環境のためにいいことするっていいわ。いい休日だわー」と、親友は喜んでくれた。
そうなのだ、この「いいこと」すると、とにかく気分がいいのである。家でゆっくりするのもいいけど、ちょっと勇気を出して環境・人のためになることをする。そうすると気分も爽快なのだ。
下北沢の街をぐるっと一周して、出発地点まで戻ってきた。ここからは、集めたゴミを分別する作業になる。みんなで協力して、リサイクル・燃えるゴミ・燃えないゴミなどに分ける。そして後は指定の場所に集めて終了！ 約10人ほどの参加者だったので、みんなで分別したらすぐに終わった。
ちなみに参加していた人はボランティア活動について調べている女子大学生や地元のおばさま・おじさま、若いお兄さんなど様々であった。基本的には黙々とゴミを拾う（笑）ので、個人で参加しても全く気にならないなと思った。
貸してくれる道具も綺麗だし（さすが日本）、自由にゆるりとやる感じなのがとても良かった。別に何かを喋らなければいけないこともない、プレッシャーもない。ただゴミを拾うだけ。「こんなのがありましたよ！」とたまにお互い笑い合う、なんだか素敵な時間だった。
思ったよりもゴミ拾いが早く終わったので、ついでに下北沢観光も。最近たまにしか帰らない私は、下北沢の急成長にいつも浦島太郎状態である（笑）。この日も、新しい場所を見つけた。
下北沢駅が高架下になったことで、線路だったところが新しくなっていた。世田谷代田まで歩く道に、素敵な茶屋を見つけた。茶屋の隣には「シモキタ園芸部」なんというものがあり、そこで育てたハーブやお茶などを飲むことができる。
すごいぞシモキタ、はちみつまで採れるようになっていた！（笑）。自然好きな私にとって、このような場所が増えると、とても嬉しい。
ゴミ拾いして、下北沢観光して、お散歩して。この後は結局、親友が好きな居酒屋で飲むことになった。とても充実した休日だった。
親友によると下北沢だけでなく、今は鎌倉や他の都会でもゴミ拾いのイベントがあるらしい。興味があったら、ぜひ参加してみてほしい。いい休日になること、間違いなしだ（ゴミ拾い後のビールが、何倍も美味しく感じる！）。