見出し画像

お空にいる友人のこと

「死にたいと思ったことがないんだよね
 (中学の時の先輩が教えてくれたから)」

と、この前友人が言っていた。

この時に、私が考えていたことを、
少し言葉にしてみたくなった。

”死にたい”と”消えたい”

自分はどうだろうか?と考える前に、
瞬間的に、「え、すご。ほんと?」と思った。
あまり言葉にするものじゃないけど、
ここ最近の私は、
「消えたい」「消えてしまいたい」と、
頻繁(1日に1回はある)に思っていて、
自分でも自分がよくわからなくなっている。
正常ではないのは、自分が一番わかってる。

一般的には、
”死にたい”と”消えたい”は、
イコールなのかもしれない。
でも私の感覚的には、全然違う別物。
うまく言葉にできないけど。

あ、そう。
消えようとして、
色々おかしなことはしてしまっているけど、
死のうとはしてない。今は。

あと、
死にたいは、未来のことで、
消えたいは、過去のこと。
私は、今から未来は、
言ってしまえばどうだっていい。
今の私が大事なのは、
過去から今のことだから。
どうしても受け入れられない事が、
あまりにも多すぎて、
それらを作っているのは
自分という存在であって。。。。
ふう、
よくわからんくなってきた。

友人との別れ

今から10年くらい前のこと。
生まれて初めて、
友人がこの世から去ってしまった。
中学校の時の同級生。

私は田舎で地の家育ちだから、
地域のつながりも強く残っていて、
親戚以外のお葬式やお通夜なども、
小さな頃から時々行っていた。
だから、高校生にしては、
葬儀とかには免疫があった方。
決して慣れていたわけではないし、
大人になった今もこれからも、
慣れられるとは思ってない。

人が死ぬ、命がなくなる、
この世からいなくなる、
ということに、
真正面に触れた体験だった。

告別式

10年も経った今でも、
この日のことは、
本当に鮮明に覚えていて、
昨日のことのように思い出せる。

大晦日が近い年末だった。
お寺のバイト後に友達と待ち合わせして、
バスに乗って告別式にいった。
会場は当時できたばかりで、
入るのは初めてのところだった。
(親が一緒じゃない葬儀も初めて)
中はとても綺麗で、目がチカチカするほど
明るかったのも覚えてる。
音楽が好きでギターやったりしてたから、
音楽が流れていたのと、
ギターも置いてあった。

会場には、
友だちや友だちの親、先生など
大勢の人が集まっていた。
中学の卒業式ぶりの人も少なくなくて、
久しぶりに会えたのは嬉しいけど、
今じゃないよなぁって苦しくなった。

お焼香したりした時のことは、
よく覚えていない。
とても張り詰めた空気が流れてる、
あの独特な空間。
でも、よく覚えているのは、
笑顔がにあう彼の遺影と、
お母さんの泣いている姿、
まだ小さな兄妹たちのこと。
高校生だった私は、
ただ頭をさげることしかできなかった。

堪えられない涙

お焼香を終えて会場の外に出た。
ここの会場は、車通りの多い、
大きな街道に面しているところで、
道路側には、椿か何かの木が植っていた。

外で友人たちと集まって、
静かに昔の話をしていた。
はずなのに、
突然、自分でもびっくりするほどの
抑えきれない感情が込み上げてきた。

「もういないなんて」
「もう会えないなんて」
「もうこの世にいないなんて」

と、受け入れられない現実、
受け入れないといけない現実が、
ふと頭に浮かんでしまった。

そして、
何もしてあげられなかった無力感、
何かできたんじゃないかと思う無力感、
最後に会えなかった後悔、
大切な友人を失った喪失感、
生きれなかったこれからの未来と
残されたわたしたちの命、、、
と、一瞬にしてたくさんのことが浮かんでいた。

私の中学時代は特にとがっていて、
先生にも反抗的な態度をとったり、
強がって友達の前では涙を見せなかったり、
でもこの時は、
もうそんなこと考えてる余裕なんてなかった。
気がついた時には、過呼吸になりかけながら、
手で顔を隠し、大粒の涙を流して泣いていた。
この時、中学の時よくぶつかった先生が、
すぐ駆け寄ってくれて抱きかかえてくれた。
落ち着くまでずっと一緒にいてくれた。

この先生と近くにいてくれた友だちがいたから、
「生きてる」って、
「命があるんだ」って思えたんだと思う。
人は、1人では生きていけないからね。
支えてくれる人がいるって、
どれだけ幸せなことなのか。

映画「今を生きる」

ちょうどこの時、高校の心理学の授業で、
「今を生きる」というアメリカの映画をみた。
この映画の影響もかなりあったと思う。
内容まではよく覚えていないけど、
全寮制の学校の話で、
先生と生徒が本気でぶつかり合っていく、
リアルなヒューマンドラマって感じのやつ。
時代的なこともだし、外国ってこともあって、
結構過激な内容だった。
で、この映画の中で、
ある生徒が自殺してしまう。

これが、リンクしてしまって、、、。

って思い出してたら、またみたくなった。
し、本も買ってもってるから、
家に帰ったら読もう。

転校生だった友だち

今、お空にいる友だちは、転校生だった。
隣の中学からの転校生。
まちも田舎だし、年頃な中学生。
ある事ない事、噂が広まる。
この噂が、いいものではなくて、
転校してくる前から、なぜかハブにされていた。
これが私は許せなくて。
ハブにしてた人たちは、大した事は考えてなくて、
ただのいじり?ネタ?だったと思う。
この人たちは私も仲のいいい友だちだった。
それでも、私は、理解できなかった。

案の定、転校してきた日から、
クラス全体が、その子から距離をとっていて、
腫れ物に触るような態度だった。
全員が全員、意思を持ってしていたわけではなく、
場に合わせてそうしている人がほとんどだった。
典型的ないじめがある環境って感じ。

それでも、我が道をゆく私は、
そんなクラスの空気を無視して、
ぐいぐいと声をかけに行った。
これで失った友達もいたかもしれないけど、
今となっては、
この転校生と友達になれたことの方が
何十倍も何百倍も、私の人生を豊かにしてくれた。
支援学級の子達と仲良くしてたのも、
似たような感じかな。

この彼とは、部活も、住んでいる地区も、
趣味も、ぜんぜん違ったし、
いつも一緒にいたわけじゃなかったけど、
なにかあったら一緒にいるし話すし、
何よりよく一緒に大口開けて笑ってた。
きっとお互い大切な存在だったと思う。
少なくとも、私は彼にかなり助けられたし、
彼のおかげでたくさん笑った思い出が残ってる。

思い出の写真たち

大事なことは胸の中に

冒頭の、
「死にたいと思ったことがないんだよね
 (中学の時の先輩が教えてくれたから)」

と、友人が言っていた。

この時、この話をしていなかったら、
きっとこのお空にいる友人のことを
思い出していなかったと思う。
いつも心のどこかにはあるけれど。
こうして思い出したからこそ、
「命、大切にしなきゃ」
「ちゃんと生きなきゃ」
って思った、
大切なことを忘れてしまっていたことに気づけた。

最近、本当に苦しい日々を過ごしていて、
1日1回は「消えてしまいたい」って思いながら、
自分自身にも世界にも希望を感じずにいて、
心ここに在らずで生きているけれど、
大事なことはちゃんと胸に刻まれていた。

生きていれば、
大事にしたいことや大切なことを
忘れてしまったり、
考える余裕がなかったりもする。
実際、今の私は常にそんな状態にいる。
お空にいる彼や神様たちに
怒られるようなこともしてしまってる。
それでも、
こうして何気ない友人の一言から、
一瞬でも自分に立ち返ることができた。

ふう。
今でよかった。

夢中になって書いてたら、
3000字をこえちゃってたぁ。
これまでのことを通して、
感じたこと考えたことをまとめたら、
それっぽくなるんだけど、、。
もうこれで満足だぁ。

自己満のための記録だから、
これでおっけいっ。

おーわりっ

いいなと思ったら応援しよう!