料理の先生だからって、なんでも手作りすると思うなよ。
ある平和な休日、同じ職場の友達と一緒にご飯を食べることになった。
料理教室で働いていて、みんな料理が好きで、私以外は調理師の免許なんかも持っていて、いわばプロの集団だ。
そんなメンバーが集まって手作りの食事会。
さぞかし素敵なメニューでテーブルの上は華やかでしょうよ、と思うかもしれない。
これが全く、そんなことなかった。笑
みんなもう休みだから楽する気満々。
ちなみにメニューは焼き肉と手巻き寿司である。
まずは買い出し。
さっそく手に取るのはパックの刻みネギ。
いや、自分で刻めよって？
焼肉にはサンチュだよね？
いや、高いからレタスでよかろう。
手巻き寿司用の海苔みっけ。
小さくカットしてある。
便利だねぇ。
極め付けは味付きのお肉。
焼くだけなんてめっちゃ楽ちん！
かろうじて焼肉のタレだけは手作りしようということになった。
そんな感じでぬるっと買い物を終えて、調理(というほどのこともないけど)にとりかかる。
米を炊く。
コーンとマヨネーズを混ぜる。
ツナとマヨネーズを和える。
野菜を洗って盛り付ける。
皿に肉を盛りつける。
以上！！！笑
テーブルの上は、納豆やキムチで雑然としつつも、友人の所有する素敵なお皿のおかげで、なんか良い感じ。
スタイリッシュで無防備なホットプレートも、おしゃれな雰囲気を底上げしてくれている。
各々が好き勝手に肉を焼き、心ゆくまで海苔で米と具を巻いた。
たらふく食べた。
ただ一つ、真の輝きを放っていたのは友人が作ってきてくれたフルーツたっぷりのタルト。おしゃれにデコレーションまでしてくれた。すごすぎる。
遊びにも興じる。ジェンガと人生ゲームで盛り上がれば、気分はもうお正月。
こういう休日って最高だ。
その日、予定ではサファリパークに行って、ホントにホントにホントにホントにライオンを見るはずだった。
でも、雨だったのでおうちご飯になったのだが、これが良い判断だったと思う。
ゲストがいるわけじゃないし、リラックスした場だから、頑張らなくたって楽しいのだ。
手作りは確かに素晴らしい。
けど、時と場合を選ぶ。
腹が減っている人がいたら、時間をかけて手の込んだ料理を作るより、簡単でもすぐに食べれるもを出した方が喜ばれる。
おもてなしも、一人がずっとキッチンにいると周りに気を遣わせてしまう。作る本人が楽しければいいのかもしれないけど。
単純に、なんか人んちのごはんは食べれないって人もいる。
出来合いには出来合いの、手作りには手作りの良さがあるということですネ。
次はタコスパーティで盛り上がりたい。次回の食いしん坊クラブ(と勝手に私が名付けた)にこうご期待。