楽園のカンヴァス
ルソーの名作「夢」に
酷似した絵の真贋判定を巡る
絵画ミステリー
はじめてMoMAでルソーの
「夢」の前にたったとき
不思議な世界に魅了されたというか
心が囚われるような
不思議な感覚になったのを覚えてます
視覚的には非現実的な絵なのに
この世界はあるって何故か実感できる
本当に不思議な感覚
まるで絵の中の方が現実で
そして楽園のようだったことを
この物語を読んでいると
はじめて「夢」をみたときの
身体の記憶が蘇ってくるような
あのときの感覚を
追体験できるような
まるで登場人物と一緒に
「夢」をみているよな
不思議な感覚になります
そう吸い込まれるような吸引力
それはルソーが見た世界
この物語ではルソーを愛してやまない
キュレーターティムと
研究家早川織絵によって
真贋判定が行われていきます
物語の中でルソー研究家の織絵が
『アートを愛する、ということは、
この世界を愛する、ということ』
と話すのがとても印象的でした
わたしがこの世界をあるがままに
まるごと愛することができたら
今まで出会ってきたアートも
これから出会うアートも
全然違った世界がみえるのかな
主人公のキュレーターティムが
ルソーの枕詞となっている
「税関史ルソー」
この「税関史」を取り払いたいと思ってる
その気持ちがなんだか痛いほど伝わってきて
切なかったです
好きなアーティストがいれば
こうゆう揶揄されてるような表現を
もうそろそろその呼び方はいいんじゃない??
って思うことあると思います
わたしにとっては
ゴッホの「狂気の人」だったり
カラヴァッジョの「ならずもの」
だったりしますw
ミステリーとしても
とっても面白いですが
それ以上にたくさんの愛が
ヴィヴィッドにちりばめられた
とてもとても素敵な物語でした
またルソーの「夢」を見たいと
強く強く思えるそんな作品
MoMAで「夢」の前に立ったなら
そこには織絵とティムの気配を感じられる
そんな気がします
アンリ・ルソーってどんな人??
っていう方はこちらを♪
なんと4部作!!
どの動画にも小説に出てきた作品が
紹介されています
ただ小説の中のルソーとは
かなり違っています。。。。。
なかなか かなりの
お茶目さんだったようですw
こちらの動画に「楽園のカンヴァス」も出てきます
こちらには「夢」についての解説が
されています
ピカソがルソーのどこに惹かれたのかが
解説されてます
そしてヤドヴィガについても触れられてます