【YFFFスタッフに訊いたBEST MOVIE 2022】そして23年の期待の作品は!?〜後編〜
YFFFスタッフに2022年のベスト映画5本と23年公開予定作品の中で気になっている作品は何かを訊いてみる企画。今回は後編です。(なお対象は劇場や映画祭での上映作品としました。)
みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第74回を担当しますスタッフのSally(サリー)です。よろしくお願いします。
2022年ベストムービー5本!さぁ後編です。
後編の5人の中には、今年のYFFF上映作品選定中のスタッフや実行委員長も登場します。楽しみですね。
くずおか(プロモーションチーム)_5人目
-「メタモルフォーゼの縁側」
自分の"好き"に自信を持てる、幸せになれる作品。うららと雪さんが歌うエンディング曲「これさえあれば」が可愛い!
-「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」
映画が始まるその瞬間から再度映画館の明かりが薄暗く灯るまで、ウェスアンダーソン監督の世界観にどっぷり浸れる108分。
-「杜人(もりびと)~環境再生医 矢野智徳の挑戦」
現代人の生き方に対する危機感と同時に、大地や自然が身近に感じるような、誇張なく価値観が変わったドキュメンタリー。
-「THE FIRST SLAM DUNK」
サッカーではないけど…笑 大迫力のプレー、白熱のBGM、そして無音。映画館で見る魅力に溢れ過ぎていました!
-「春原さんのうた」
東直子さんの歌集「春原さんのリコーダー」の表題歌を映画化。苦しいとき、何かわからなくなってしまったとき、そんなときにまた観たくなる作品。
坂野由依(noteチーム)_6人目
-「神は見返りを求める」
とにかく笑いました!と思ったら泣ける場面もあり、感情が忙しかったです。岸井ゆきのさん演じる“ゆりちゃん”の服装が可愛いのもオススメしたいポイントのひとつです。
-「ちょっと思い出しただけ」
“ある1日”を数年間分描く今作は、他にはあまり見ないこの構成がまずおもしろかったです。コロナ禍が描かれるなど、現実とのリンクもおもしろかったです!鑑賞後にタイトルが心にじわ〜っと沁みてくるように感じ、それも良かったですね。
-「恋は光」
大学生男女4人が繰り広げる会話劇がとにかくおもしろい!私の好きな俳優の西野七瀬さんが無双しています!!人に言えないくらいの回数劇場に観に行きましたし、ロケ地(岡山県)にも行きましたし、もちろん円盤も持っています…。(笑)
-「マイ・ブロークン・マリコ」
朝ドラ「半分、青い。」の鈴愛と菜生の再共演です(泣)。その時とはちょっと違う関係性の2人が見られます。上映時間90分未満と短めの作品でありながら、そうは感じさせない満足感。私は終始涙が止まらないくらい、2人の友情に号泣しました。
-「月の満ち欠け」
大泉洋さんと柴咲コウさんが演じる仲良し夫婦も、有村架純さんと目黒蓮さんが演じる禁断の関係もそれぞれに良さがありました。このメインの2組がなぜ繋がるのか、目が離せない物語です!また、何人か登場する子役の皆さんの演技も見物でした。とにかく子役の皆さんに泣かされましたね…。
坂野さんのnote記事はこちらです!映画祭のレポートや横浜のミニシアターのイベントも紹介してくれています。是非こちらもお楽しみください。
Noriko Hosokawa(作品選定チーム、noteチーム)_7人目
今回は、”青春映画”に絞って選定しております。
-「ロスバンド」
ロック!青春!ロードムービー!
-「マイ スモール ランド」
埼玉在住のクルド人の少女の目を通して語られる日本の現状。
日本中の人に観て欲しいです。
-「Zola」
148のバズりツイートをベースにしたキラキラの悪夢。
出会ってすぐに意気投合した相手にストリップダンスで稼ごうと誘われたのに、売春をさせられそうになるった上に次々にピンチに見舞われるも、ブレない意志と聡明さで切り抜けていく。スタイリッシュな映像とテンポのよさが爽快です。意図的に無意識の人種差別が描かれていたり、直接的な性描写があるので苦手な方はご注意ください。
-「メタモルフォーゼの縁側」
女子高生とおばあちゃんが、「孫と祖母のように」ではなく、それぞれの年代に対する気遣いはありつつ、対等な友人関係を築いていくのがとてもよいです。好きなものを語り合うって楽しいし、語り合える友達がいるって最高!
-「THE FIRST SLAM DUNK」
原作ファンなので、あの絵が動いている!というだけで感涙。
いろいろいいたいことはありますが、私が敢えてなにかいうまでもないですね。
HOSOKAWAさんのnote記事はこちらです。映画祭上映作品の紹介や、音声ガイドについての記事も興味深いですよ。是非ご一読を!
柴田祥(作品選定チーム、字幕翻訳チーム)_8人目
-「ヘルドッグス」
暗めの邦画あるあるなんですが、「声ちっさすぎて何言ってるかわかんない」けど、面白い。2回目で(ストーリー頭に入ってるから)「あー、こう言ってたのかー」って分かります。
『沈黙のパレ―ド』のあとにコレを観たので、ナイーブな刑事だった北村一輝がブーメランパンツ一丁と全身モンモンでクロストレーナーやってたので「振り幅!」ってなります。格闘技好きなら見ておいて損はない、むしろおつり来る。
-「ブレット・トレイン」
久々に「ザ・ハリウッド」的なやつ来たなーと思いました。何も考えない、いや考えたら負け。日本の描かれ方とかどうでもいい、だって映画だもん。
小説も読んだけど「あーこうやって映像化したのかー」ってニヤニヤします、本も読んでほし~!
-「トップガン マーヴェリック」
もう挙げなきゃしゃーなし!以前、映画館で仕事していた時に大学生から「トム・クルーズって誰っすか?」って言われたけども、やっぱり御大は最高だ。そして、戦闘機はかっこいい、乗りたい
-「すずめの戸締まり」
「面白くない」っていう周りの声がままあるので、判官びいき。考えたら負けなのよ、新海特急に飛び乗れないなら、じゃ細田エクスプレス乗んなさいよってことなのよ。美術監督と美術さん最高!ってなる。時空の表現や3D作ってるスタッフさん最高!ってなる。デッドラインが差し迫る中、新海誠の「あーでもない、こーでもない」に差し戻しされながら頑張って作ったんだよね、これ汗と涙の結晶じゃんって妄想すると泣ける。監督がどんな人かは知らん。
-「ブラックアダム」
お前はドゥエイン・ジョンソン無視できるのか?いや、ムリです。もうさ、あの身体を作り上げていることで神なのよ、既に。やってみ?飛ぶぞ…!
ラスボスの3Dボディ見た?リアルには敵わない。
DC映画の日本語字幕はアンゼたかしさん専売なので、安心安定のクオリティなのですが、やっぱ神だよね。”地獄送り ブラック参上!”なんて思いつかないのよ。『スーサイド・スクワット2』の「(T)取り外し(D)できる(K)子」は、一生忘れない。
福島成人(YFFF実行委員長)_9人目
-「Brothers in football-100年越しの再試合-」
YFFF2022の上映作品。サッカーが繋いだ友情が、レベルや国境、時代を超えてしまうことを証明した作品。監督たちを招待できたことも嬉しかったですね。
-「エルヴィス」
アメリカ建国以来のスーパースターの人生を外連味タップリに再現したドラマ。コンサートシーンはどれも圧巻だが、黒人のゴスペルやブルースから天啓を授かるシーン、ラスベガスでのファーストライブシーンは終始鳥肌でした。僕もライブで失神したかった。
-「ケイコ 目を澄ませて」
"聴覚障害の女子プロボクサーの実話を実写化"との触れ込みからの期待を嬉しく裏切ってくれた作品。通常スポーツ映画(特にボクシング)では、主人公の"戦う理由"が強調され、試合での勝利が溜飲を下げることで溜飲を下げることに繋がりますが、この映画では試合のシーンは結構あっさり。むしろ、練習パートナーとの動作のシンクロ、日々体を動かす喜び、それらを積み上げていくことから生まれる自信といったものを描いていく。多くの名もなきアスリートが感じているスポーツから得られる価値を岸井ゆきのさんが丁寧に表現していました。
そして、16mmフィルムで撮影された東京の風景も素晴らしいです。
-「神は見返りをもとめる」
ドジドジなユーチューバーYuriちゃんと彼女を献身的に応援する田母神氏。ほほえましい関係の二人だったが、Yuriちゃんがブレイクするにつれギクシャクしてしまい。。。なかなかにひどいお話なのですが、現代的なツールを使いながら、人間の業な部分、弱い部分を見事に描いていますね。ここでも岸井ゆきのさんいい仕事しています。目指せマーゴット・ロビー。
-「さかなのこ」
さかなクンの半生の映画化。さかなクンの不思議なキャラクターの再現という難題を、のんをキャスティングすることで解決した製作スタッフのアイデアに乾杯!みんなみーぼうのように生きていける人がもっと増えますように。Chaiのテーマソングも良し。
福島さんのnote記事はこちらです。映画祭スタッフメンバーになりたい方、ぜひご一読ください。
最後に。
9名による2022年Best movieをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今年も劇場や映画館で素敵な作品に出会えるといいな、と楽しみになりました。。
私たちYFFFは今年も6月に横浜で映画祭を上映予定です。
是非、皆さんいらしてくださいね。
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