【YFFFスタッフに訊いたBEST MOVIE 2022】そして23年の期待の作品は!?〜前編〜
YFFFスタッフ9名に2022年のベスト映画5本と23年公開予定作品の中で気になっている作品は何かを訊いてみました。(なお対象は劇場や映画祭での上映作品としました。)
みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第72回を担当しますスタッフのSally(サリー)です。よろしくお願いします。
今回訊いたメンバーは、この9人
2022年ベストムービー5本を、見どころと一緒に教えてください!
まずは4名のスタッフによるMy Best movieのご紹介です。
かめゆみこ(作品選定チーム、サポートチーム)_1人目
-「劇場版 呪術廻戦0」
何も知識なしに見て、ストーリーの面白さにどっぷりハマりました!映画としての完成度も高い作品。
-「大いなる自由」
レインボーリール映画祭で上映された作品です。かつて同性愛が刑法で禁止されていたドイツで愛を貫いて生きた一人の男の物語。自由とは一体何なのかを問うフランツ・ロゴフスキとゲオルグ・フリードリヒの演技が素晴らしい!
-「雄獅少年 少年とそらに舞う獅子」
中国のアニメ。獅子舞がこれほどまで美しくカッコイイものだとは思わなかった!単なる成功物語ではないストーリーも良かったです。
-「ガガーリン」
パリ郊外に実在した巨大な団地ガガーリン。老朽化のため取り壊しが決定したが、宇宙飛行士を夢見る16歳のユーリは大切な団地の思い出と共にここに残る決意をした。ユーリが心を寄せる友達として出演するフランスの新鋭女優リナ・クードリに注目です!
-「ある画家の数奇な運命」
2020年公開ですが、東京国立近代美術館のリヒター展をきっかけに再上映されました。美しい映像と音楽、ストーリーと何もかもが素晴らしい。大きなスクリーンで見るべき映画ですね。
かめゆみこさんのnote記事はこちらです!
映画祭上映作品の紹介や、トークイベントについての記事も興味深いですよ。是非ご一読ください。
Sally(SNSチーム、noteチーム)_2人目
-「SABAKAN」
夏の終わりに駆け込み鑑賞。そのタイミングがバッチリで、郷愁が極まりない。子役が素晴らしい!じんわり泣いて、ほわっと笑った。映画のパンフレットが、とある回転寿司で限定配布というのも良いです….!
-「ちょっと思い出しただけ」
池松さんとクリープハイプのタッグに伊藤さんまで!間違いない!自分と重ね合わせてしまって劇場の席を立つ時にフラフラしましたよ。食らいまくる人たくさんいたはず。もうこれは作品がちょっと素晴らしかっただけ。
-「C’MON C’MON」
全編モノクロ。空気感?全体のテンポがゆっくりと心地よかった。じんわりと心に残る作品で、対話の大事さみたいなものに気づきます。
-「花椒の味」
何よりこの映画のkeyになる火鍋のお店の雰囲気はいとおしい。私が中国に住んでいた時と変わらない、雑多で、むぎゅむぎゅと人の『恩』や『想』が飛び交う感じ。本当に豪華なキャスティングと気持ちの変化の描写の丁寧さが素晴らしいです。セリフが秀逸だから、各自が問題を抱えていても彼らの前には光が見える気がします。
-「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」
過去の「スパイダーマン」シリーズからの集結が観られるなんてたまらないでしょ。。皆さん知っているとは思いますが、最後幕が降りるまで席を立つのは禁止!サプライズは最後まで。頭をカラにして楽しめます。
Sallyさんのnote記事はこちらです!
映画祭のフットボールエキスポへ出展される方へ特別インタビューや映画祭パスも進呈されるふるさと納税についての記事も、是非ご一読ください!
てつを(作品選定チーム)_3人目
-ケイコ 目を澄ませて
大傑作!予告を見てるだけで涙がこぼれそうでしたが、本編では序盤のケイコがミット打ちするシーンで案の定の落涙。本作の映像にはとても親密さがありました。光が差し込んだボクシングジムに舞う埃、荒川に佇むケイコを温もりをもって捉えており、それが16mmフィルムで撮影されたからなのか、その場所やその時間に、たしかにそれがあったこと。たしかにそこに人の営みがあったことを、いつも見る映画以上に感じさせてくれました。
-トップガン マーヴェリック
大スター、トム・クルーズ降臨!
コロナ禍以降、人々が待ち望んだブロックバスター映画。その期待値を大きく上回る凄まじい熱量。Don't think, Just doの精神によって、私の髪型は鑑賞以降ベリーショートとなる。映画市場に老若男女問わず多くの人を呼び戻したことも感動的だった。
余談にはなるが、カタールW杯決勝では両チームのエース、アルゼンチンのメッシ、フランスのエムバペ、世界的に有名な両スターが大活躍。結果はご存知のように、史上最高の決勝となった。 同じ3-3でも彼ら以外が決めたら、ここまでの興奮は生まれなかったと思う。
トム・クルーズ、メッシ、エムバペ。彼らの活躍を目にした2022年はスターシステム(およびスターの物語)の偉大さを感じる1年だった。あの名優がいた時代の映画、マラドーナやペレがいた時代のフットボールには、こんな興奮があったのかもなと思いを馳せた。
-ビースト
「父 vs モンスターライオン」ポスターに刻まれたそのワードは、2022の映画宣伝ベストコピー大賞。そのコピーに一切盛りなし!
物語はいたってシンプルで、父は家族を守るため家庭内での自らの威信をかけて、モンスターライオンに挑みます。クライマックスで人間の拳がライオンに打ち込まれるタイマンシーンには痺れました。
上記の筋が示すようにアメリカB級映画感のある本作ですが、それもあってか?アメリカ、日本ともに興行成績が悪かったようで残念。この手の映画はサブスク配信で観れば良いというのが現代の消費者心理なのかなとも思いましたが、こういうB級映画を”映画館”の大画面、真っ暗闇の中で観られることこそが真の贅沢なんだろうなと今は思います。
-そばかす
日本映画で初めてAセクシャル(無性愛者)の人を主人公にした映画を観たと思う。良いショットや台詞がたくさんありました。その中でも、三浦透子と前田敦子の掛け合いは何より素晴らしく、ずっと見ていたい気持ちに。近年のJリーグでいうと、柏レイソル時代のオルンガ・江坂任みたいなコンビネーションです。
-Brothers In Football
ヨコハマフットボール映画祭2022からの一本。来日してくれたクリス監督と観客の方々の上映後のQ&Aでの熱量には、これこそが映画祭なんだー!と感じさせてくれるアツさがあり、個人的にはそれがYFFF2022のハイライトでした。
クリス監督によると、映画が完成してこれから世の中に届けようというタイミングでコロナが大流行したとのこと。監督は、自分の作品がなかなか広がらないことに対してかなり辛い思いをしていたそう。非常に素晴らしい作品にも関わらず、実は海外の映画祭に招待されるのは我々YFFFが初めてとのことで、小さい映画祭かもしれないけれども監督が世界に出ていく足がかりとなったこと。何より、監督がこの機会をとても喜んでくれたことが作品選定をやってるものとしてはとても嬉しかったです。
映画の素晴らしさなどは、他のnote記事をご参照ください!なかなか上映の機会がないのが残念ですが、今後機会がありましたら是非鑑賞して頂きたい一本です。
てつをさんのnote記事はこちらです!
映画祭上映作品の紹介の記事も興味深いですよ。是非ご一読ください!
Yusuke 2002(noteチーム)_4人目
-すずめの戸締り
オススメポイントは、映像の美しさ!
-ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー
女性たちの白熱したアクション
-ラーゲリより愛を込めて
皆の演技がリアルで、泣ける
-コンフィデンスマン JP 英雄編
どんでん返しのラスト
-マイ・ブロークン・マリコ
永野芽郁のやさぐれた演技
Yusukeさんのnote記事はこちらです!
逗子海岸映画祭のレポートや下北沢のミニシアターのイベントも紹介してくれています。是非こちらもお楽しみください。
ちょっと小噺
前編はいかがでしたか?
Best5というよりは、それぞれの視点から印象に残った5本をセレクトしてくれた人も多かったようです。私も正直5本に絞るのが大変……!素晴らしいアニメ映画、まだ足を運んだことのない映画祭もありました。他のスタッフのベスト映画を、時間を作って今度は配信でも観てみたいなと思います。
そして、YFFF2023の作品を絶賛選定中です!次の映画祭もどうぞよろしくお願い致します!
実行委員長含め、このあと5人のBest movie~後編~もお楽しみに!