ストローマグの終焉
突如として、ストローマグの終焉が訪れた。
そもそも、うちの子はストローデビューが遅かった。聞くと、離乳食が始まる5.6ヶ月の頃から、時々お茶などの水分をあげる人もいるようだが、授乳と時々夜間のミルクをあげていたことで特に便秘にもならなかったので、そのままきていた。9.10ヶ月健診の時に、出かけた時にちょこちょこお茶を飲むことで感染対策にもなると保健師さんから聞き、「えっ、お茶って何で飲むんですか?」からのストローマグデビュー。ストローの前にスパウトというグッズを使う子もいるようだが、そんなのなくても、時がくれば子どもは与えられたものに適応していくのだと確信した。
そこから愛用していたストローマグ(小)240ml。ストローマグ(大)340mlにサイズアップする日は今か今かと様子を見ていた。サイズアップしても使えるように、ストローの予備もきっちりそろえて。にもかかわらず、ある日を境にストローが使えなくなってしまった!ショックだったので、6ヶ月ほどであっけなく終焉を迎えたストローマグと歩んだ軌跡を記しておく。
まずは、吸って口には含めるけど飲み込めない期。吸って飲むって、連動しているようで別々の機能だったのだなと実感する。吸ったあとべーと出すので、服がびしょ濡れになり外では困った。
次に、入っている水分を全て飲み切る期。240ml満杯に入れていても一気飲みしてしまう。吸い始めたものを途中でやめる時の舌の動きが高等技術なのか?飲むという行為が楽しいのか。明らかに水っ腹になるので、途中で引き剥がすか100ml程度のみ入れるようにしていた。
その後、上手に適度な量を飲めて快適に過ごせる期。やっとストロー飲みを習得して、これがこの後数年続くのかと思っていた。
ここで、突如訪れた、ストローで吸っては必ずべーーーと子どもが吐き出して遊ぶ期、ナウである。これは、第一期の、口腔内での水の運びがわからない、という可愛げのある未熟さとは様子が違う。べーと出したあと、明らかにニヤリとこちらを見てくるのである。もはや遊び。コップ飲みを覚えた子にとって、一気にたくさん口に水分を含めることで、一気に出す遊びが可能になるストローは、恰好の遊び道具になるのだ。
サイズアップして、まだまだずっと使うつもりだったのに……!ショックは隠せないが致し方ない。保育園の先生からリクエストがあった、コップ付きの水筒(まだ身体が小さいので少量量)をメルカリで見繕う。赤い水筒を斜めがけ紐で肩からぶらさげてはしゃぐ子どもをじっとりした目で眺める。そして、「終わりは当然訪れる」「マインドフルに今の瞬間を味わう」「あまり高いものは買い与えないべし」それらの教訓をぶつぶつ唱える私である。