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六本松蔦屋のスターバックスで「満点」をもらった日。

「ママ、満点おめでとう!」

コリスが嬉しそうに言う。

「何が?」

 「満点もらってるよ!」

スタバのカップを指さした。

そこには「1/1点」と書かれていた。

「あああ、ほんとだ。1/1点、これ満点だね〜!!」

満点と言われてなんだか嬉しかった。
久々の満点じゃない?学生以来、社会に出て満点ってあったかな・・・。
「コリス天才かよー!」と言いながら飲む、満点のアイスカフェラテ。
うん、いつも通り美味しい。

昨日、バスと電車を乗り継いで、はるばる六本松の蔦屋書店まで行ってきた。
夫が週末仕事のときには、決まってコリスとふたり旅に出る。
お昼頃を家を出て、目的地について一息入れるところでの出来事だった。

そこから「1/1点」について考えていた。

コリスに「満点!」と言われたとき、私は無意識に100点の文字を探していたた。「満点=100点」、長い年月自分に刷り込んできた満点への思い込みがあった。

満点って、分母が100点じゃなくていいんだ。

これは大きな気づきだった。

1点しかとれないかもしれないけど、そもそも分母が1点ならば満点なのだ。

そうか。ちっぽけな数だけど「1点」が、愛おしく思えた。

1点、だけど「満点」。

「満点」をもらえた時の、この嬉しいこの気持ちはなんなんだろう。

分母が「1」
100人のうちの一人ではなくて、私はわたし。
この世にわたしは一人しかいないから、そもそも分母は「1」。
1/100ではなく「1/1」、
そうか、人はみんな1/1点の満点やん。

それ以上も、それ以下もない。
1点で十分、満点なんだ。そう言われている気がした。
そんなことを考えて、心がたっぷり満たされた土曜日。

スターバックスさん、美味しいアイスカフェラテと満点をありがとう。
コリス、ママに「満点の意味」を教えてくれてありがとう。

これからテストをたくさん受けていくんだろうけど、テストで何点とっても、
コリスも1/1点、満点だからね。






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