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長崎県竹の島のオリーブ「小さな島のオリーブ畑」

偶然とも必然ともいえるタイミングで知り合ったキヨコさん...。今回のお話は、長崎大村湾に浮かぶ小さな島「竹の島」の塩漬けオリーブです。

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私がキヨコさんと初めてお会いしたのは、東京のお店にオリーブを紹介しにいらした時でした。竹の島のオリーブは、キヨコさんのお父さまが2004年にオリーブの木に魅せられて、500本ほど島に植えたことから始まります。“みんなの心と心がつながりますように”と、一本一本想いを込めながら植えられたオリーブは、農薬や化学肥料に頼らない栽培方法で丁寧に育てられ、大変なご苦労のなかで少しづつ収量が増え、ここまでになったのだとか。収穫は一粒一粒手摘みし、お母さまが大切に選別した後、渋を抜いて塩水に漬けていきます。そんなご両親の手間と愛情をたっぷりにできた塩漬けオリーブの宣伝と企画をするのが、娘のキヨコさんと妹さんたち。美味しいオリーブが届いた人のまわりで、さらに心と心がつながりますように...。正真正銘の家族のつながる愛と、穏やかで豊かな自然の中でつくられた塩漬けオリーブが、この「小さな島のオリーブ畑」なのです。発展して情報があふれる現在では、何事も便利で効率よく進んでいることも多いように思えますが、このように非効率ではあっても、家族とともに、常に自然と人との共存に敬意を払う生産者の方と情報を通して知り合うのはとても有り難いことですね。

オリーブの野生種は、有史以前から地中海沿岸からアフリカ北岸一帯に自生していて、小麦と同様に歴史的にとても古い食物です。日本には約400年前の安土桃山時代に鉄砲伝来と共に、ポルトガル人によって持ち込まれましたが、当時鎖国でオリーブが普及することはありませんでした。日本のパンの歴史と全く同じです。現在は、健康食ブームからオリーブの効能が見直され、国産オリーブの需要はどんどん高まってきているようです。そんな人類にとっても長~いお付き合いのオリーブで、今回はフォカッチャを作りました。フォカッチャは、パンの中でも特に歴史が古く、パン生地に副材料を入れて最初に食べられたアレンジパンとも言われています。竹の島のオリーブと北海道多寄産の小麦粉ハルヨコイで、美味い「じゃ・パン」...。これからの暑い夏に天然酵母で焼き上げたヘルシーなオリーブフォカッチャで夏バテ知らず!なんていかがでしょうか♪

オリーブフォカッチャ

薄力全粒粉を加えてさっくり、有機オリーブオイルの液油効果でしっとりモチモチの生地に仕上げました。塩漬けオリーブは種を取ったものをのせています。オリーブの塩気でちょっとしたおつまみにも、食事パンとしても美味しいパンです。
<材料>
塩漬けオリーブ(小さな島のオリーブ畑)、多寄産ハルヨコイ、薄力全粒粉、自然海塩、オリーブオイル、天然酵母
※動物性(卵、バター、牛乳など)タンパク質、白砂糖を使っておりません。無添加・天然酵母パンです。

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(2015.7.21公開)


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