さんゆうねっと通信

さんゆうねっと通信は、小さな生産者の商品を紹介する通販サイト「さんゆうねっと」の食のコラム&レシピサイトです。レシピはcookpad「さんゆう食堂のキッチン」にて公開中。 *さんゆうねっとは令和2年4月30日をもちまして閉店致しました。

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マガジン

  • ザ・料理人 ~安齊 朋大~

    GOOD FOOD. GOOD WINE. GOOD LIFE. 人との繋がりを大切に、食を取り巻く全てに感謝!

  • ザ・料理人 ~村上 知規~

    大切な人と、大切なひと時を過ごす空間を。 心地よい空間とおもてなし、心のこもったお料理で、心に残る時間を提供したい。

  • ザ・料理人 ~堀 知佐子~

    食べるということ。作るということ。 食べることは生きること。食べたもので体はつくられています。おいしい料理はこころまで健やかにします。

  • ザ・料理人 ~野田 浩資~

    負けてたまるか! 周りの者に負けたくない ― そんな気持ちから一人ヨーロッパ修行へ。そしてドイツ料理の第一人者と評されるまでに。

  • ザ・料理人 ~目黒 浩敬~

    地方から未来へ 田舎に生まれ、田舎で育ち、そして今も地方都市で暮らす私が、未来の子供たちに託していきたいことをお伝えします。

最近の記事

料理に込める思い

料理教室を長いことしているのですが、最近よく「自宅に醤油や味醂が無い」という話を耳にします。自宅で料理をしないというのではなく、麺つゆで代用しているようです。先日も、TVのロケで農家さんの作るお料理をいただきましたが、そこでも麺つゆで調味していました。どれもこれも甘辛味で旨味が強く、大根や里芋の本来の味わいを感じることはできませんでした。私は、調味料の味がしないような料理を作りたいと思っています。もちろん調味料は使用しますが、食材の持つ味以上の過分な味付けはしません。足ら

    • 旬の夏野菜パン

      今回は「季節や旬を感じるパン」について。 パンというと、一般的に季節感をあまり意識することなく「食べる食べ物」という感覚をお持ちの方が多いと思います。前々回の「シュトレン」や前回の「ホットクロスバン」のように、パン食が伝統的な国々では、季節のイベントでパンを楽しむ風習が多くあり、パンから時節を知るというのが当たり前のようです。季節や旬を意識した自然に寄り添ったパン...自然界に存在する酵母菌たちの活動を必要とするパンは、「発酵」という自然の営みの賜物であり「パン=人と自然の共

      • 長崎県竹の島のオリーブ「小さな島のオリーブ畑」

        偶然とも必然ともいえるタイミングで知り合ったキヨコさん...。今回のお話は、長崎大村湾に浮かぶ小さな島「竹の島」の塩漬けオリーブです。 私がキヨコさんと初めてお会いしたのは、東京のお店にオリーブを紹介しにいらした時でした。竹の島のオリーブは、キヨコさんのお父さまが2004年にオリーブの木に魅せられて、500本ほど島に植えたことから始まります。“みんなの心と心がつながりますように”と、一本一本想いを込めながら植えられたオリーブは、農薬や化学肥料に頼らない栽培方法で丁寧に育てら

        • TVで話題になったガパオライス(タイ料理)

          3月は卒業シーズン!4月から社会人になられる方へ、大人のランチを一品ご紹介します! 学生時代は、牛丼屋さんとかファーストフードなので済ませて居た人も多いかと思いますが、社会に出ると諸先輩方と一緒に食事に行くこともあるでしょう。 そこで3月は、TVで取り上げられて話題になったタイ飯「ガパオライス」をご紹介します。2012年中頃、TV番組「嵐にしやがれ」で取り上げられて、一躍表舞台に躍り出たタイ料理のガパオライス。2012年後半には、某缶詰メーカーから「とりそぼろバジル」という

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        • ザ・料理人 ~安齊 朋大~
          7本
        • ザ・料理人 ~村上 知規~
          7本
        • ザ・料理人 ~堀 知佐子~
          7本
        • ザ・料理人 ~野田 浩資~
          7本
        • ザ・料理人 ~目黒 浩敬~
          7本
        • すごいぞ、麹くん!
          4本

        記事

          木の屋石巻水産「鯨須の子大和煮」と合わせる日本酒

          お料理に砂糖、実は(これ)イタリアンやフレンチなどの西洋料理では例外的にしか使われていません。しかし、和食では、すき焼き、肉じゃがを筆頭に、所謂調味料の基本の「さ・し・す・せ・そ」として知られており、当たり前のように砂糖を摂っています。となると、ワインに砂糖を使った料理を合わせるよりも、日本酒との方が断然相性が良いというもの。鯨の大和煮にもやはり日本酒が一番。生酒、吟醸、低精米純米、長期熟成など、日本酒の味わいのバリエーションもどんどん拡がっていますが、ここは王道の純米酒

          木の屋石巻水産「鯨須の子大和煮」と合わせる日本酒

          半澤鶏卵「スモっち」と合わせるワイン

          「スモっち」と、一般的な”燻製卵”との違いは...! ●火の通りが絶妙で、入りすぎていない点。特にネットリした半熟の黄身が秀逸。 ●上品で程よい薫香が好ましい点。 ●長崎県崎戸島近海の上質な磯塩が良い塩梅で効き、旨みを引き出している点。 つまり、とても丁寧に大事に作り上げられたことが、出来合い商品ながら傑出感を醸し出している。 ひとつ、ふたつと試食をし、ワインとの相性を考察してみる。 一般的に卵料理とワインの相性は、“最悪レベル”が通説。例外は、ブルゴーニュの「ウフ・アン

          半澤鶏卵「スモっち」と合わせるワイン

          共生工房猿蟹川「黒砂糖」と合わせるブランデー

          種子島の黒砂糖。 この黒砂糖は、今までのどんな黒砂糖よりも複雑で深みのある味わいでした。 最初に驚かされたのは、半生の黒砂糖だということ・・・。触っただけでも柔らかく、ねっとりと弾力がある食感が斬新で、勝手に「半生黒砂糖」と名前を付けていました。そして味わい・・。素朴でいて、複雑・・・。洗練されている印象はないのだが、豊かな風味に温かな甘さ、生産者の揺るぎないこだわりと頑固さを感じさせる味わいに、驚きを隠せませんでした。無添加なのはもちろん、こだわりを感じさせるもう一つの要

          共生工房猿蟹川「黒砂糖」と合わせるブランデー

          料理人として目指しているところ

          端的に言うと、僕の料理を通して「食の喜び」を伝えられる料理人になれれば本望です。また、料理人というよりも食に携わる者として、日本では若干語弊のあるワードとなっている地産地消・オーガニック・スローフード・食育等々に関して、しっかりと向き合い、取り組んでいきたいと思っています。特に食育に関しては注力したいですね。近年、教育の観点から食育活動が盛んになっていますが、この活動を進める上で、まずは大人の方々の食に対する意識から変えていく重要性を感じます。心を込めて育てた食材を、手間

          料理人として目指しているところ

          料理に込める思い

          長い時間をかけて文化となったイタリアの食に対して、背伸びをして飾ってみたり、独自の解釈を加えて提供する事にはとても抵抗があります。料理は五感で感じる物。僕がイタリアで学んできた郷土・家庭料理を、店名の通り、“La Selvatica(あるがまま)”のイタリア郷土料理を皆様に食して頂き、喜びを伝えたいと思いながら提供しています。飲食店として、誠意を持ってお客様におもてなししなくてはなりません!!お金を頂戴している以上、それ以上の価値のある何かをお客様に還元しなくてはいけない

          こだわりの調理器具

          正直、コレといったこだわりの道具は特にありませんが、強いて言えば、2007年の開業以来、共にお店を支えてくれている道具たち全て、ですかね。子供の頃から使い続けている物、イタリア修行時代を一緒に過ごした道具たち、お店のオープンに備えてイタリアや日本で買い揃えた物、どの道具も愛着のある物ばかりです。子供の頃には重く感じたフライパン、イタリアで初めて任された料理を作る際に使用していたパレットナイフ、年月を経て角が取れた木べら等々、どの道具も僕にとっては欠かせない相棒たちなのです

          こだわりの調理器具

          食材に対する思い

          当店で提供する料理は、僕がイタリアで学び感じた日常的な郷土料理。使う食材も、高級食材というよりかは、ごくありふれた季節の食材が大半を占めます。そこで、足を運んでくださるお客様に感動を与えるのが僕の使命。その為の武器となるべき食材を選ぶ際に最も重要視しているのは、生産者の気持ちがこもった食材かどうか。生産者の顔が見えるかどうかというレベルの話ではなく、生産者の心意気が理解できた食材を料理すること。それを心掛けています。一度顔を合わせただけの方の食材を、顔の見える生産者の食材

          食に対する思い

          食は「美味しく」且つ「愉しむ」もので、「健康」と深く関わっていると僕は考えています。では、美味しさとは何か。名声のあるシェフが高級な食材を用いて料理したモノ、食通が善しとするモノだけが美味しい料理とは限らないのではないでしょうか?作り手の気持ちが食べ手に伝わる料理こそが美味しい料理といえるのではないか、と信じています。食材やワインも然りです。そして、食の愉しみ。家族・恋人・仲間達と一緒に食卓を囲み、ゆったりとした時間の中で食事をするのが理想的ではありますが、状況によっては

          のだむら「のだ塩」と合わせる焼酎

          海水を鉄鍋に張り、薪で直煮して作る「のだ塩」。この昔ながらの製法によって作られる塩は、単なる「塩化ナトリウム」の域を超えています。加熱沸騰した海水が次第に濃縮され、そして結晶となる瞬間が見えてくるような太く粗く純白の塩。自然の恵みを凝縮したミネラル分豊富と言うか、ミラクルと言いたいほどの丸い甘みをもった美味しい塩です。料理への使い方はほとんど無限。素材の持つ味わいを十分に引き出してくれます。青魚を締めるのにも良いし、鯛はもちろん、ホウボウやアカガシラなどの根魚や変わったと

          のだむら「のだ塩」と合わせる焼酎

          伊藤農園「手むきあまなつ」と合わせるワイン

          伊藤農園「手むきあまなつ」の持ち味は、何と言っても薬品を使わずに、一粒ずつ丁寧に手むきをすることによって得られる、ピュアな味わいと独特な食感です。ジューシーな果実味と甘味、穏やかな酸味と心地良いほのかな苦み。しっかりと残された繊維によるサクサクした食感が堪りません!さて、ワインと食材をマリアージュさせる方法には色々なアプローチの仕方があります。例えば、「手むきあまなつ」の場合、風味を合わせるということで、オレンジリキュールを使ったカクテルやソーダ割りなどと一緒に楽しむのも

          伊藤農園「手むきあまなつ」と合わせるワイン

          みかど農産「焼干しいも(安納芋)」と合わせる日本酒

          みかど農産「焼干いも(安納芋)」は、ねっとりとした甘さと食感が特徴の安納芋を食べやすくし、干し芋の良さを兼ね備えているのが魅力です。焼干いもは、冷やした状態ではすぐに甘さは感じず、噛むほどに自然の甘さが口に広がります。また、干し芋として加工してあるので、通常の安納芋では水分が多く、なかなか出来ない焼き目もオーブンや焼き網で簡単に付けることが出来ます。私は表面に焼干しいもの特徴の白い糖分の結晶が出てきた頃が一番好きで、それまで待ってから食べるのも干し芋の楽しみですね! 今

          みかど農産「焼干しいも(安納芋)」と合わせる日本酒

          宏八屋「粒うに」と合わせるワイン

          今話題のじぇじぇじぇの北三陸で育った新鮮なウニの素材を生かして作られた、この粒うに(塩うに)を口に含むと、三陸の潮の香りと濃厚でクリーミーな味わいが広がり、ついつい顔が綻びてしまいます。 さて、それではワインは何を合わせようか?このキタムラサキウニとバフンウニの二種類どちらも個性が有り、合わせるワインも厳密にいえば二種類選ばなければならないと思います。 私は生まれも育ちもこの北三陸なので、圧倒的にキタムラサキウニを食べていますが、相性が非常に良いのがシャンパーニュです。シ

          宏八屋「粒うに」と合わせるワイン