物事はすべからく原理原則に従う(延岡市長選総括)
2022年1月23日(日)、この日は日本全国で首長選挙、地方議会選挙などが行われました。
私の故郷・宮崎県でも県庁所在地である宮崎市の宮崎市長選挙、そして私の生まれた場所でもある延岡市の延岡市長選挙が行われました。
結果から申し上げますと、宮崎市長選挙は、前回(4年前)の市長選挙で現職(とじき正:現宮崎市長)に敗れた清山知憲候補が、5万6,943票を獲得して新市長となり、初当選となりました。
一方、延岡市長選挙は、前回(4年前)の市長選挙で前市長の後継候補と目された永山英也(前宮崎県総合政策部長)候補をたった567票差で破り、今回、3万1,760票を獲得した現職の読谷山洋司:現延岡市長が再選されました。
新人の初当選と、現職の再選という結果でしたが、今回、私は特に延岡市長選挙に注目していました。
それは、昨年2021年10月の衆院選で武井俊輔候補(当時)の選挙カーに乗り、演説妨害をやっていたカラス(男性版ウグイス)が、この選挙に関わっていたからです。
カラスとは何か
カラスのことについては以下のnote記事をお読みください。
私は基本「やってしまったことは仕方ない」という考え方で生きています。
それは、その後どれだけ取り繕っても「やったことは消えない」からです。しかし、相手のある話なら、迷惑をかけたのなら、その相手に溜飲を下げてもらうことをするのが人間が取る当然の道だと思っています。
だからこそ、素直に詫びるのが人間としての当然の行動であり、詫びる行為によって起きた「迷惑」がある程度昇華されるものだと認識しています。
上記のnote記事は、2021年10月の衆院選で、武井俊輔候補(現:比例九州ブロック選出国会議員)の選挙カーのカラスが、信号待ちの最中でも周りに一切の配慮をせずにマイクでがなりたて、そのまま脇谷のりこ候補(当時)が行っていた演説会をがなりマイクで妨害を行為を行ったことを、私がツイッターをはじめとするSNSにて拡散したことを取り上げています。
さらにその上で、カラスは私の連絡先などを知っているにもかかわらず、私個人ではなく、私の妻(カラスの後輩にあたります)に連絡をし「削除してくれるように言ってくれ」と依頼してきました。
私は妻の顔を立てるため、カラス行為を行ったブログの削除、SNSの削除を求め、引き換えにこちらは(妨害行為を行なった映像を除き)カラスの身元を示すものをnote記事から消しました。
しかし、カラスはそれでもなお映像そのものの削除(すなわち事実の隠蔽)を求めました。もちろんこちらは拒否しました。そこではカラスも折れたので双方の合意は成立しています。
しかし、カラスはブログやSNSの削除を「一時的非表示」という姑息な手段で対応しました。選挙戦最終日にはその削除したはずの表示を復活させ、そして私たち夫婦に「今回カラスはもうしない」と約束したことを破って、最終日も堂々とカラス行為を行いました。
その上、私ら夫婦をSNS上でブロックする行為を行いました。これは私に対応を依頼してきた妻の顔に泥を塗る行為に他なりません。
私は一人の人間として、また一人の夫として、この男を絶対許すことはできないと思いました。
高校の後輩であることを担保に信用の上の約束事を平気で破り、迷惑をかけた脇谷候補に詫びることもせず、頰被りをして平然としている人間が、延岡市長選挙の新人候補の市民応援本部長として関わっていたのです。
私には演説妨害、事実の隠蔽、さらに妻のメンツを潰したこの男が再び公の選挙にかかわることを、どうしても許すことができませんでした。
延岡市長選挙の因縁
今回の延岡市長選挙は、4年前に読谷山洋司候補(当時/現:延岡市長)が、首藤前市長の後継と言われた永山英也候補(当時)を567票という僅差で勝利した選挙の信任戦的な感じでした。
4年前の当時は、永山候補に自民、公明、民進党、そして多くの企業、団体の推薦がついていましたが、それを無所属の読谷山洋司候補が僅差破ったため、各方面にしこりが残ったそうです。
今回、現職の対抗馬は内田理佐候補。延岡市議会議員を3期務めた後、2018年の宮崎県議会議員選挙に当選し「県北初の女性議員」となっていました。
しかし、県議1期目の途中、2021年9月24日、突如、延岡市長選に立候補すると表明。ふるさと納税を現在の5倍の30億円まで引き上げ、それを原資に子供の給食費の無償化。市長退職金ゼロなどを公約として掲げていました。
内田候補は
という理由で出馬されました。
そして今回、彼女のバックには自民党、公明党の推薦、そして多くの延岡市議会議員の支援、ならびに市内企業、団体の推薦がついていました。その数はおよそ350から400と言われています。
これは4年前と全く同じ構図です。
結果として、現職市長である読谷山候補が再選を果たしました。
延岡市長選挙の結果分析
前回(4年前)と今回の選挙結果を比べてみましょう。
前回、567票という僅差で当選した読谷山洋司候補は、今回、7,672票の差をつけて再選を果たしています。票数でも前回比121.7%です。
さらに投票率は6.3%増の55.98%となっています。
近年の首長選挙でこれほどの大幅の増率はあまりみたことがありません。
それはやはり「延岡市民の危機感」が煽られたことであると私は思っています。
内田候補の選挙活動の姿勢
今回、新人として立候補した内田理佐候補は、Twitter、SNS、ブログなどの情報発信を盛んに行っていました。その姿勢は素晴らしいものだと思っていました。
しかし、彼女のSNSの使い方は「自分の言いたいことだけを言う」もので、自分に対して批判的な意見を持つ人間には完全にシカトを決め込んでいました。そのエビデンスを今から上げていきます。
1、選挙期間スタート同日に公式サイトを閉鎖
→別ドメインで再立ち上げ
2022年1月16日(土)に選挙告示がなされたのですが、その後、突如、公式サイトが閉鎖されました。
これについて、原因と思われる情報(↓)が寄せられました。
上記のチラシは「みやざき未来の会」という確認団体(選挙運動期間中に特定の政治活動を行うことを法的に認められた政治団体)が配布したもののようです。政党や候補者が配布する公式配布物との違いは、候補者の名前、写真などを使ってはいけないということなのですが、このチラシにはそれらは書かれておりません。
しかし、QRコードを認証した際に「 uchidalisa.com (内田候補が公式サイトとして提出したもの)」という表記が出現したため、問題になったのだというものです。
疑問に思った私は内田候補にメンションで質問をなげてみました。
本人からの答えはこれを書いている今なおありません。
この後、当該サイトはメンテナンス中となり、その後ハンバーガーメニュー(スマホに表示される菱餅みたいなやつ)が表示され、その中に新しいトップページが作られました。そしてその後、またすぐ閉鎖されます。
で、最終的に彼女は新しいドメインで新しい公式サイト「 uchidalisa.info 」を立ち上げることになります。そして何も言わず、TwitterのプロフィールやFacebookのプロフィールのURL表記を変更しています。
この新しいWebサイトを本人が公式に情報公開したのは、選挙戦が最終日です。
選挙戦の最中にやらかしたことは今なお選挙管理委員会からの発表待ちです。なので、ドメイン変更の本当の理由はわかりません。
しかし、例えそれが原因だとしても、市長候補を名乗るのであれば、良いことであれ、悪いことであれ、キチンと自分の言葉で説明し、謝罪が必要なら謝罪し、疑念を持たれないようにすることが第一であるべきだと思います。
彼女はそれをしませんでした。それが彼女の第一の敗因であると私は強く思うとともに、これはあのカラスのやってることと同じであり、、非常に残念感が半端ないです。
2、自作自演の虚偽事実を流布
2022年1月17日(日)、選挙戦2日目に事件はおきました。
まずは下記ツイートをご覧ください
これは内田候補の元ツイートが削除されているので、意味不明な内容になっていますが、これについての詳細は画面キャプチャを撮られている方がいらっしゃいました。内容については下記のようです。
これの何が問題なのか?
まず別の候補者とありますが、今回は現職と新人の2人しか立候補しておりません。なので、「別の候補者=現職」の指定に他なりません。
さらに「すれ違いバトル」という意味不明の行動に加え、「圧勝しました」とあります。
圧勝というのは誰が判断することなんでしょうか?
私は選挙に関する公開討論会など、勝ち負けなどは、それをみている有権者が判断するものであると考えています。
しかし、このツイートは候補者本人のものです。
つまり、本人が現職にバトル(論戦?)をしかけ、本人が勝ったと言ってるのです。
こういうのを世の中は「マッチポンプ(自作自演)」ともいいます。
彼女はすぐにこの投稿を消したようですが、有権者にはキャプチャで取られており、これが出回りました。そしてこれについても現在に至るまで一切の説明がありません。
3、自分の支持者向けに非公開情報を個別送信
2022年1月21日(土)選挙戦最終日に下記の内容のLINEが出回っていたようです。
これは内田候補のLINEアカウントが自分の支持者向けに送ったLINEメッセージとのことです。
この時点で延岡市に「まん延防止法重点措置指定」の情報は公開されておりません。
これが事実なら、彼女は自分の人脈を使って宮崎県副知事にコンタクトし、非公開情報を取得して、それを一般公開ではなく、自分の支持者向けにLINEで個別送信していたことになります。
彼女が県議会議員のままであれば、このLINE送信も問題はなかったでしょう。しかし彼女はすでに県議会議員ではなく、しかも市長選挙期間中で彼女は立候補者(当事者)です。
このLINEメッセージの発信がどのように受け取られるか、議員1年生ならともかく、市議3期務めた人間ならわかりそうなものですが、全くもって理解不能です。
また、LINEに関しては、対抗馬である読谷山候補支持者から下記情報も入ってきております。
さすがに二の句が継げないとはこのことでした。
選挙結果を受けて
これまで、内田候補の選挙戦での振る舞いを3つほど挙げてきましたが、共通しているのは「いずれも説明をしていない」ことです。
一昔前とは違い、今はインターネットもSNSもあります。
情報を包み隠そうとすると、人々の中には疑念が生まれ、それは広がっていきます。
それゆえ、政治家や芸能人、著名人にはロジカルな説明責任が問われます。
不自然なく、自分の言葉で、受け手がきちんと納得する説明を行なった者だけが、生き残っていける時代。それが令和の今でしょう。
昨年(2021年)の衆院選で宮崎1区で敗れた武井俊輔(比例復活当選)は、無保険、無自賠責状態でのクルマで轢き逃げ事故を起こしました。
武井氏は事故が報道されると、テンプレート的なコメントをWebとSNSに上げて、自分の言葉で何も語らず、メディアから聞かれたことだけを答えて「説明責任を果たした」と主張しました。
それ以降は黙秘を決め込み、自身を批判するSNSアカウントを次々とブロックした結果、選挙時に自民党支持者の50%の支持しか取り付けられませんでした。本来は味方になる半分の人が彼を見限ったのです。
そして今回の宮崎市長選挙で落選したとじき正(現:宮崎市長)候補は、後援会組織が現職に批判的なツイッターアカウントを次々とブロックし、自ら「聞く耳を持たない」ことを証明しました。
今の世の中「説明責任を果たさない人間に政治家の資格はない」と世の中の人は考えています。そしてそれを衆院選、宮崎市長選、延岡市長選の選挙結果が証明しています。
そしてこれらの3つの選挙から見えてくるものがもう1つあります。
それは武井氏、とじき氏、内田氏の3氏はそれぞれ数百以上の政党、企業、団体の推薦を受けていたことです。
昔ならその政党の公認や企業、団体の推薦が集票に効力を発揮していました。しかし、今やそのことが完全に裏目に出ています。
特に企業推薦は「見返りを期待した支援」とみなされ、既得権益のシンボルとも言える存在になりつつあります。
そして前回と今回の延岡市長選挙で見えたのは、既得権益に群がる政党、企業、団体と一般の有権者との間の意識の乖離です。
投票率が前回より6.3%上昇し、読谷山候補の得票は21.7%上積みされ、内田候補の得票は4年前の新人候補の得票より1,439票減っています。
普通は投票率が上がるということは無党派層が投票に行ったということでありますので、新人候補に有利に働くものです。
しかし、今回、投票率が上がって、対抗馬の新人候補の票が減る。
誰がどう見ても、これは内田候補の「完敗」でしょう。
内田候補の言うことが真実で、それを多く人が支持するなら、投票率の上積み分、内田候補の得票が伸びなければ道理に合いません。
すなわち、この選挙結果は内田候補の出馬動機である
上記が現実を踏まえたものではない。もしくは大勢でなく「ごく一部の人の声」であることを証明しているものと考えます。もし、ここでいう「声」が大多数のものであるなら、内田候補の圧勝でなければ筋が通りません。
なお、延岡市は2021年9月1日に内閣府および国土交通省より「スマートシティ関連事業」に選定されております(下記)。
内田候補の出馬動機の1つである「国や県の対話ができていない」のが本当であるならば、こんなものの選定はおろか、申請すらできないはずです。
このことに彼女特有のハッシュタグ(# うちだりさ)をつけてツイートしましたが、なんの返事もありません。
こうなると、彼女が立候補並びに選挙期間中に問題提起している内容、政策は、本当に現実に依拠しているかどうかわからないものが混じっている可能性すら感じます。
多くの延岡市民の有権者は、おそらく、これらの数々の事実。そしてふるさと納税を30億円にするという不安定な財源をもとにした政策、退職金ゼロなどの公約を総合的に判断し
「これは選挙に行かねばならない」
「誤った市長を選んだらエライことになる」
という市民の思いが、55.98%という高い投票率で表されたのではないかと考えています。そうでなければ、これほどの伸びは見られないと思います。
しかしながら、前述の内田候補の市民応援本部長のブログの冒頭は、
となっていました。
どうやら、全く現実が見えていなかったようです。
内田候補に対してはSNS上で批判も多かったのですが、ロジカルな意見が半分以上だったと思います。それを全部「ただのアンチ」と切り捨てたことが現実を正しく認識できなかった原因でしょう。
自分の見たい未来しか見ない人にとっては何を言ってもわからないかもしれません。
某カラスくんへ
最後に、この選挙に内田候補の市民応援本部長として活躍されたカラスくんにメッセージを送りたいと思います。
私は以前より「物事はすべからく原理原則に従う」と言い続けてきました。それは端的に言えば
「悪いことしたら謝る」
「相手が納得するまで説明を尽くす」
この2つに尽きると思います。
しかし、カラスくん。あなたは今現在においても先の衆院選の不始末をそのままにしています。いまだに禊は済んでいません。
あなたが何を主張しようがあなたの自由ですが、世の中というのは酷いもので、あなたが自分がしでかした不始末の処理をしない限り、あなたには良い風は吹かないと思います。世の中とはそういうものです。全ては原理原則に従うのです。
あと、あなたはFacebook上のコメント投稿で
と述べていらっしゃいますが、これは遠回しに私の行為を批判しているのでしょうか。
もし、そうなら、人のことを卑怯者と謗る前に、ご自身が私に何をしたのかを思い出してください。念の為、改めてここに書いておきますね。
あなたが私にやったことは
さて、卑怯者はどちらでしょうか?
少しはご自身の行いを反省してみてはいかがですか?
お互い人生も後半戦に入っています。
晩節を汚すようなことは避けるべきだと思いますね。
そして禊をしないなら、今後二度と公の選挙には関わって欲しくないと強く思います。選挙にかかわるにはそれ相応の「社会的資格」というものが必要で、自分のやったことの後始末もつけられないような方はその資格がないと考えていますので。
ま、あくまでも個人的な意見ですけど。
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