
【特集】 学研トイ・レコードメーカーは実は7代目だったという衝撃
先日から特集でお届けしている、わたくし左大文字が今ハマっているガジェット「大人の科学 トイ・レコードメーカー」のお話です。
このマシン、3月から大人気で、現在入手できるものは重版バージョンだと言いますから、久々の大人の科学ヒット商品だと思いますが、実は
「Ver.7、つまり7代目だった」
というびっくりな情報が飛び込んできました。
小学生時代から学研さんの「科学と学習」にお世話になっていた私です。もちろん、大人の科学シリーズが誕生してからも、気に入った製品は不定期ながら購入してきておりました。カメラ現像セットとか、紙フィルム映写機とか。茶運び人形もなぜか友達にもらったりして。
でも、まてよ、あれ?そういえば、レコードを作る機械、前にもなかったっけ?と思ったら、なんと!山ほどレコード製造マシンが出てきたのです。
https://otonanokagaku.net/magazine/index.html
大人の科学、正規シリーズで言えば今回の「トイ・レコードメーカー」は46番目に当たります。それに加えて製品版の大人の科学商品など、関係シリーズが20品以上あります。全部で70作品以上あるのですが、そのうち1割は「レコード関係」が占めているというわけ。これはなかなかの高頻度ですね。
それでは、その7代にわたるラインナップを一挙紹介!(画像は学研さんのサイトから引用です)
<1> レコード盤録再蓄音機
その名のとおり、レコードに録音・再生ができるまさに初代!蓄音機なので、ラッパホーンに直接声を吹き込んで、かつそこから音が聞こえるというシンプルなマシン。ソノシートがついてくるあたりが、懐かしさを助長。
モータードライブ仕様
<2> ベルリナー式円盤蓄音機
紙コップと木綿針を使い、空ディスクにはCDを採用。アンバランスだけれども、「手元にあるもので実験ができる」工夫を感じる逸品。第一弾のレコード盤録再蓄音機は「ガイドディスク」に沿わせて溝を刻むのに対して、このベルリナー式円盤蓄音機では今回の「トイ・レコードメーカー」と同様の「スライダー」機構を採用。
モータドライブ仕様。
<3> エジソン式コップ蓄音機
プラではなく、木製の機構で再現したエジソン円筒型蓄音機キット。メディアにはプラコップを使用し、ホーンには紙コップを使用するという「あぶない刑事」もびっくりのダブルコップ!
モータードライブ仕様
<4> 新エジソン式コップ蓄音機
さすがに板材の組み合わせだけでは、デザインが満足できなかったのか、原理は同じながらクラシックな姿をまとって再登場。メディアはやっぱりプラコップ。
モータードライブ仕様
<5> プレミアム蓄音機
初代レコード蓄音機もバージョンアップして再登場。SP・EP・LP対応の回転数切り替えの欲張り機構つき。蓄音機のオリジナル性を意識して、動力がぜんまいになっているというこだわり。
ぜんまいドライブ仕様
<6> 円筒レコード式エジソン蓄音機
さすが発明王エジソン。もう筒型蓄音機は3代目です。プラコップは卒業して「ロウソク」に刻もうとする挑戦的な逸品。チョコレートにも刻んでやるぜ!というもはや一周回って実験を通り越して、どこへ行くのかわからないアグレッシブさを感じます。
モータードライブ仕様
<7> トイ・レコードメーカー
さあ、ようやく7代目の登場です!円盤式としては、すでに4代目に相当。ブラッシュアップ、バージョンアップされまくりであることがわかります。今回やっぱり頭ひとつ飛びぬけたのは「録再針を分ける」というダブルアームを採用したことでしょう。
これによってガイドディスクがいらなくなり、削るしくみが洗練された気がします。
ラッパを廃して、「ラインイン・スピーカー」にしたり、電池をやめて「USB給電」にしたりと、スマホ時代に合わせて大幅な進化も遂げていることもヒットの秘訣でしょうか。
モータードライブ仕様。
こうして全体を眺めてみると
◆ レコードを刻むことに関しては、ノウハウの蓄積がある
◆ 円周をズラしながら動かすのも、円筒型で培われたスライド機構の熟成
◆ 歴史あるクラシックデザインからの脱却
などが理解できると思います。
さて、この感じだと、レコードメーカーはもしかすると5年後、10年後に第8作が再登場するかもしれませんね!
個人的な希望としては、今回は採用なしでしたが
「おまけにソノシートがついてくる!」
のは、楽しいなあと思います。しかし、ソノシートを知っている世代も、そのころにはなんと50歳・・・。
大人の科学ならぬ「おやじの科学」シリーズを立ち上げなくてはいけないかも(苦笑)