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村田喜代子『硫黄谷心中』

茹で卵、ヤマメの塩焼き、干し筍のキンピラ、地鶏と椎茸と芋の煮物、ビール、コーヒー、ケーキ、フランス料理、キャベツ、玉蜀黍、ブルマン、味噌汁、生卵、塩鮭の身のボロボロにほぐしたの、山菜、お茶、蓬饅頭、小豆の黒餡、ウーロン茶、川茸、干しゼンマイ、筍、グラタン、茸の味噌汁、子鮎の甘露煮、山菜の白和え、お重の弁当、果物と温泉卵、ささがき牛蒡、スッポン、山菜と茸の天麩羅、苦瓜、青紫蘇の葉、鶏の唐揚げ、梨の砂糖煮、ナメコと豆腐の味噌汁、干しゼンマイの油炒め、小鮒の甘露煮、豆腐の奴、きゃら蕗の佃煮、高菜の漬け物、生卵一個と海苔、うずら豆の煮たもの、卵の白身でつくった泡雪羹、熱つ熱つの御飯で特別大きなおむすび、卵焼き、タクアンの漬け物、せん切り大根の煮物、畑蓮根と木くらげの酢の物、手打ちうどん、手打ち蕎麦、ところてん、山芋のとろろ、御飯、⋯⋯。

――ごちそうさまでした。

参考:
村田喜代子『硫黄谷心中』(単行本)、講談社。
一九九六年一一月八日 第一刷発行
装幀=菊地信義
装画=谷中安規「愛の踊り」