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内田百閒『東京焼盡』

烏賊、海老、麦酒、配給のお酒、野菜漬物、ジン、弁当箱に詰めて炬燵に入れてある夜食、小野六郎さんに貰った焼酎、最後の少量の砂糖、里芋、にんじん、おじや、お雑煮、味噌汁、汁粉、朝鮮風のどぶろく、漬物、らつきよう、紅生姜、若布、生葱、すゐとんの汁のみ、白いお米少少、鴨、大根、御飯に胡麻塩、餅米、お粥にマカロニの混ぜたの、葡萄酒、粥、朝鮮の濁酒、キヤラメル、高菜入りの御飯、鯨肉の佃煮、南京豆、……。

――ごちそうさまでした。

参考:
内田百閒『東京焼盡』(中公文庫)、中央公論社。
一九七八年八月一〇日 初版
一九九一年一一月三〇日 4版
カバー=山高登

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