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内田百閒『御馳走帖』

牛肉、海老のフライ、カツレツ、串団子、チーズ、沢庵、木耳きくらげ、高野豆腐、湯葉、乾瓢、田楽、白韲しらあへ、蕗の薹、雁賽がんもどき、牛の舌、お茶漬け、ライスカレー、麦酒、河豚鍋、すき焼、鮫の切り身、蒲鉾、シュークリーム、麦飯、塩鮭の切れち端か紫蘇巻、福神漬、水菓子と珈琲に小さなトースト、バナナ、カステラ、ビスケツト、ハム、ビフテキ、オムレツ、コロッケ、油揚、大手饅頭、さはら刺身、生姜醤油、たひ刺身、かぢき刺身、まぐろ霜降りとろノぶつ切り、ふな刺身、芥子味噌、べらたノ芥子味噌、こちノ洗ひ、こひノ洗ひ、あはび水貝、小鯛焼物、塩ぶり、まながつお味噌漬、あぢ一塩、小はぜ佃煮、くさや、さらしくぢら、いひだこ、べか、白魚ゆがし、蟹ノ卵ノ酢の物、いかノちち、いなノうす、寒雀だんご、鴨だんご、オクスタン塩漬、牛肉網焼、ポークカツレツ、ベーコン、ばん小鴨等ノ洋風料理、にがうるか、このわた、カビヤ、ちさ酢味噌、孫芋、柚子、くわゐ、竹の子ノバタイタメ、松茸、うど、防風、馬鈴薯のマツシユノコロツケ、ふきノ薹、土筆、すぎな、ふこノ芽ノいり葉、油揚げノ焼キタテ、揚げ玉入りノ味噌汁、青紫蘇ノキヤベツ巻ノ糠味噌漬、西瓜ノ子ノ奈良漬、西条柿、水蜜桃、……。

――ごちそうさまでした。

参考:
内田百閒『御馳走帖』(中公文庫)、中央公論社。
1979年1月10日 初版発行
1996年9月3日 改版印刷
1996年9月18日 改版発行
カバー=芹沢銈介
題字=著者(昭和二十一年榜葛刺屋書房刊『御馳走帖』より)

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