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「秋の熊棚と厳冬期の光徳小屋」 「日光光徳小屋からのお便り」2013.04 ①

光徳小屋 四代目管理人 堺惠子

 10月。 夜に降った霜は日の出とともにぽたぽたと落ちて、黄色く色づいた木々たちは、小屋周辺を黄色く衣替えさせました。 ミズナラの小道も一面黄色に包まれて差し込む木漏れ陽も黄金色。 空気までもが黄金色に感じられる空間です。 「う~~ん。幸せ♪」 遅れていた奥日光の紅葉が走り始めました。

 レースのようなオオカメノキ。 別名をムシカリ。 葉がよく虫に食害されるので「虫食われ」と呼ばれていたものが詰まって虫狩り(むしかり)と呼ばれるようになったそうです。 きれいですね。

 11月。 夜間、ぴゅーぴゅーと鳴り止まない強風。 朝目覚めると曇りガラスが白んでいて、外は、一面、雪。 積雪は3㎝ほどになりました。 お客様が見たと言ったのは、アナグマかと思っていたら、とうとう「違うよ!僕だよ!!」と、斜面に出現したタヌキ君。

 今年、戦場ヶ原では熊が人を襲いました。 現場付近の湯川対岸には熊棚が数個。 枝を折り、どんぐりを食べるとその枝を同じところに積み重ね、その枝の重なりを熊棚と言うそうです。 それにしてもずいぶん枝先にありますね。 重いクマさん、落ちないのかなぁ。。。

 12月。 本格的な雪にならないかなぁ。 やっぱり暖冬?と思っていたら、1日朝、すでに一面真っ白の世界で、細雪が霧のように辺りを白いベールで包んでいました。 下りいろは坂では、ノーマルタイヤの観光客がスリップ事故。 冬場、奥日光に来られる際は、必ずチェーン等の準備が必要です。 そして小屋への小道はアイスバーンの坂道に変身しました。 13日夜には満点の星空の中、ふたご座流星群が多くの流れ星を見せてくれました。 流れる天の川、星座は「ご覧よ。ここにいるよ。」と声をかけてくれました。

 光徳小屋から見る日の出は、徐々に男体山山頂に近づいていきます。その日差しを受けた雪面が光ります。

山桜通信39号 2013年4月


秋の紅葉は日々色づいていきます。




毎朝、秋が深まっていきます。



10月の小屋の周囲の紅葉は、日々色が変わっていきます。



朝夕の寒さで一気に色づいていきます。



森の中にはキノコも。



11月になると空は高くなっていきます。



早い時には11月から。
12月になると天候が崩れると雪になります。



雪は小屋周辺を真っ白な世界にします。



12月に入ると、どんどんクリスマスツリーが出現します。



少しずつ、冬の装いになってきます。

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