「ふたご座流星群と積雪期の奥日光のお話」 「日光光徳小屋からのお便り」2010.04 ②
光徳小屋 四代目管理人 堺惠子
雪の上、光徳小屋近くにしっかりとラインができたお客様の足跡。 ウサギは跳ねた足跡♪ そして本棟をぐるり、管理棟をぐるり、テンでしょうか、キツネでしょうか? 縁の下を確認してるような足跡が「光徳小屋の床下にもぐりたぁい!」と叫んでいます。 そして寒波が立て続けに押し寄せた頃、光徳小屋には侵入者が! トガリネズミ目モグラ科の哺乳類「ヒミズ」です。
捕まえて見ると結構かわいいのですが、もう!! 家の中をテッ!テッ!テッ!。 カサカサカサ。 うるさいのなんのって。 生け捕りにして一晩虫かごに入れ物置に置いておいたら、あの世逝き。 他にも子どもヒミズがゴキブリホイホイに。 私ってすご~く残酷!? ちなみにゴキブリホイホイ、光徳小屋では、夏はカマドウマ捕り、冬は子ネズミ捕りです。
さて、今年の中禅寺湖付近には例年になく素晴らしい樹氷が・・・ 周辺すべての木々に白い桜が満開となったようでした。
ところが、二荒山神社手前を境に、冬枯れの木立と樹氷がくっきりと分かれます。 なぜなのか不思議だったのですが、何せ霧の華厳の滝。ろは坂や中禅寺湖畔(旅館街)が霧なのに、二荒山神社を越えると快晴になんてことがしょっちゅう。 霧が木立に取り付いて霧氷となり、樹氷の森ができるのですって。 霧多い華厳の滝周辺こそだったのです。
そして光徳への白い世界に、人気のハルニレが樹枝の影を落としました。 自然が作る造形に心が躍ります。 美しい紅葉のカラフルな色彩から、キンとした寒気のモノトーンの世界まで、奥日光の秋から冬の季節が過ぎてももう芽吹きの春です♪
本年度は8月まで、利用客数がぐんと増えて、数年内のお客様数かと思われましたが、紅葉渋滞を避けたのでしょうか、10月からはがくんと減り、結果、昨年とほぼ横並びとなりました。 平成22年度のご利用お待ちしております。
山桜通信33号 2010年4月
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