「秋から冬の光徳小屋」 「日光光徳小屋からのお便り」2014.05 ①
光徳小屋 四代目管理人 堺惠子
9月。 「もう秋?」と問い掛けているうちに、奥日光の短い夏は紅葉のトップシーズンへと。。。 風は冷たく、すでに最低気温5.2度を記録。 朝露は初霜になり、濃い緑は柔らかく変化。 紅葉せず枯れた葉があちらこちら見受けられた今年、ツタウルシはあっという間に赤一色となり、紅葉は一気に走り始めました。
実りの秋。湯ノ湖湖畔では、オオツリバナやフウリンウメモドキが、紅く色づきました。 ふっくらかわいい実は本当に風鈴みたい♪ 戦場ヶ原の草紅葉や初霜、中禅寺湖の夕焼け・・・奥日光の自然は相変わらず素晴らしい絵を作り出し、密やかにプレゼントしてくれました。
10月。 心満たされる紅葉の黄金色の光。 そして冬枯れの樹形から樹氷へと。 木々の移ろいは自然の生命力をこれでもかと言うように伝えてきます。 この秋、奥日光では台風で倒れた大木が多く、風で倒れ、雪で倒れ、森はこうして変遷していくのだと言うことを見せつけられました。 中旬の白根山では、樹氷から風に乗って落ちてくる氷に閉口したそうです。 秋から冬の登山は十分な装備をお願いします。 草まで氷を身に付けて・・・美しい♪
11月。 日没前、美しい青空の中に月がポイントを落として、木々がシルエットを映します。 異常気象でいまいちだった紅葉は枯れ葉色に様変わり。 月末の夜半、いろは坂を上ってくると雪模様。 白と黒のまだらないろは坂は、上るにつれ白色を増して、竜頭の滝からは、真っ白な国道となり、冬装備が必要な季節となりました。
12月。 今年は寒く、雪が多いと言ったのに、あまり変わりないなぁと高をくくったのが大間違い。 11日からの雪はどんどんと降り積もり、あっという間に雪国に早変わり。 曇天のモノトーンの世界は寂しく、せめて青空を!神様!
山桜通信41号 2014年5月
「「秋の熊棚と厳冬期の光徳小屋」 「日光光徳小屋からのお便り」2013.04 ②」から
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