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「フクロウがやってきたお話」 「日光光徳小屋からのお便り」2010.10 ②

光徳小屋 四代目管理人 堺惠子

 ある日の散策で見つけたサルノコシカケの行列。 しっかり育ってくださいね。 そしてワタスゲ。 これは花ではなく実なんだそうです。 花は小さく目立たなくて、白い実の絨毯が素晴らしい♪のです。

 小屋前の小川を渡り、でべそ山の山麓を光徳沼へ・・・ 山桜会の皆様すでにご存知の、苔むした石の合間を澄み切った湧水流れる小川沿い。 笹の低いこの時期に逃せないハイキングコースです。

 夏休みに入り、奥日光のハイシーズン。 修学旅行の生徒さんの声が斜面の奥から聞こえます。 光徳牧場のアイス売り場には長い行列ができ、風景も人口も車の数も夏を物語っています。

 さてそんな夏になった光徳小屋のある日、斜面に光が差し、美しい風景が。 光徳街道ではこんな光が度々見られ、まるで宗教画の世界です。 そして7月上旬の男体山山頂付近、イワカガミがあちこちに群生してロックガーデン状態。 湯元の駐車場の竹やぶにはベニテングダケが群生。 斜面奥には猿軍団のお出ましです。光徳小屋周りをうろうろされたら怖いですねぇ。

 そして、とうとう念願のフクロウに逢えました♪ なんとあちらからご挨拶に来てくれたのです♪♪ 8月上旬の夜、「キィー!!キィー!!」と鳴く声に、鹿の声でも、猿の声でもないし?と声のする方に恐る恐る。 どうも上の方だなぁ・・・と。 懐中電灯の光の中にフクロウの姿。 「ごめんね」と当てた光に全く動じないで、しばらくの間白樺の枝に。

 まだ子どもようで、「ほう、ほう」と鳴けないのでしょうか? 1週間ほど毎夜通ってくれましたが、静かな夜に戻りました。 今年のビックニュース!

 そして9月。 異常気象の今シーズン。 ハリギリは黄色くならないうちに足元を枯葉の絨毯にして、毎年黄色から赤のグラデーションを見せるツタウルシは、突然赤一色になり、どんな紅葉になるのかちょっぴり心配です。

山桜通信34号 2010年10月


7月の戦場ヶ原や、光徳街道はピンクに染まります。


明るい陽が当たる草地では、アザミの紫色がまぶしいです。


バイケイソウの白は、薄いグリーンでとても美しい花です。


この紫色はとても美しいです。


7月上旬は、たくさんの花々が咲き誇ります。


日光と言えば、ニッコウキスゲ。とても美しいです。


戦場ヶ原も、7月は楽園になります。


戦場ヶ原のワレモコウです。


戦場ヶ原等の湿地帯にはモウセンゴケが。

「「フクロウがやってきたお話」 「日光光徳小屋からのお便り」2010.10 ①」から

「「最高気温、最低気温を更新と東日本大震災」 「日光光徳小屋からのお便り」2011.04 ①」へ

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