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「月に祈るピエロ」【ドラマ感想】


眠れなかったから、Amazonプライム視聴して夜を過ごした。そんな中の一作。
題名に惹かれて、ポチッと押しただけなのに気付けば夢中になっていた。

清流 長良川が美しい


(キャスト)

玉井静流  常盤貴子
戸伏航   谷原章介
玉井時江  根岸李衣(静流の母)
玉井さくら 八千草薫(静流の祖母)

(脚本)

北川悦吏子

ネタバレを含みます


岐阜県 長良川の流れる山深い小さな町で玉井静流は母と祖母と暮らしていた。
母は静流の行動全てを否定してかかる。祖母は穏やかで優しい人だが、高齢で病気を患っている。父は数年前に亡くなって男の人が居ない生活に静流は、いつの間にか慣れていた。

同級生の医師の病院で、静流は受付として働いていた。そんな時、待合室の子ども用の絵本がボロボロになったので買い替えたいと医師が言い出す。
静流は幼い頃に大好きだった或る一冊の絵本を思い出す。
それがタイトルになっている

「月に祈るピエロ」だ。


静流が「ネットオークション」で、この古い絵本「月に祈るピエロ」を落札したことから、この物語は急展開を始める。



絵本「月に祈るピエロ」
概要


とあるサーカス団に「言葉売り」のピエロが居た。彼は何の取り柄もなかったが、美しい言葉を綴ることだけは得意だった。色んな人に彼は自分が綴る言葉を売っていた。
ある時、サーカス団のエース、空中ブランコ乗りが恋をした。言葉売りのピエロは、その恋が成就するために沢山の愛の言葉を綴った。結果として、ブランコ乗りの恋は見事に実った。

ところが、ピエロが本当に人を好きになった時、彼にはもう愛を伝える言葉がなかった。
他の人に自分の言葉を全て売ってしまったからだ。スッカラカンになったピエロには「好きです」の言葉と月に祈るしか方法は残されていなかった。


さて、間もなくして静流の元へ、この「月に祈るピエロ」が届いた。出品者は「戸伏航」と言う東京に住む男性だった。

届いた絵本を前にして祖母が言った
「ピエロは泣いているの。全部のピエロが泣いているのよ」
この言葉が私の胸に響いた。
絵本を読んでいる時に頁にはさまれていた一枚の紙がハラリと落ちた。そのメモのような紙は戸伏の母が生前に遺したお菓子のレシピだった。
静流は何か大切な物なのかもしれないと出品者の戸伏にメッセージを送る。戸伏からは『紙切れ一枚だが、亡き母が遺した物は少ないので、是非送り返して欲しい』と返事が届く。
ここからの静流の行動が可愛い。
そのお菓子のレシピに従って、静流は成功するまで何度もクッキーを焼く。バツイチの親友で喫茶店を経営する池場恵(高橋由美子)に試食をしてもらって「美味しい」と合格をもらってから、戸伏の元へレシピとクッキーを送り届ける。戸伏からはお礼にとアンティークの陶器で出来たピエロの置き物が届けられる。

それから二人は一度も逢うことなくメールや電話で、お互いの存在を確かめあっていく。

ここからは、是非観て欲しいから詳しくは書かない。
美しくて少し切ない大人の恋の物語を…
戸伏の現在の状況、静流が抱えていた深い闇…

「何処か遠くへ行ってしまいたい。私が知らないところへ」

「この広い世界で、たったひとりでいいのよ!私を幸せにしてくれる人が居てもいいじゃない!」
酔った静流の言葉を親友の恵は笑う。
「あんた、幾つだと思ってるのよ、二十歳やそこらじゃあるまいし」


とにかく観て欲しい。
私は感動した。

強くもカッコよくもないよ
私はいつまでも弱虫なヘタレ
でも、それでいいよね?


ダブルワーク頑張って来なくちゃ。
コメ返はサボりながらするからね〜(笑)
いつもありがとう♡

じゃぬーん♪

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