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「映画感想」ある男

ネタバレを含みます。
ご了承の上、お読みくださいm(__)m


もしも貴方がサイコパスのような父親の子供だったら…
そして、幼い日にその殺人現場を目撃してしまったら、貴方は普通に生きていけるだろうか?

この物語は幼い日に父の殺害現場を目撃してしまった「ある男」の一生を描いている。

安藤サクラ演じる里江は離婚して実家の文房具店を手伝っていた。そこへ訪れるのが、後に夫となる谷口(窪田正孝)だ。
心に深い傷を負った二人は、やがて愛し合い結婚するが……


突然だが、私の父は面食いで安藤サクラさんのことを
「NHK連ドラ始まって以來のブスなヒロイン」
とのたまわっていた(本当に申し訳ない)
しかし「演技力は歴代1位だ」とも言っていた。
なるほど、父の女を見る目も、まだまだ腐っちゃいないな(苦笑)
静かで気だるい、どこか寂し気な彼女の演技には、人を惹きつけずにはおかない魅力が本当にあった。最初のシーンから上手い!
窪田正孝は、私の中では「ヒモ役を演じたら日本一」の俳優だが、今回は苦悩する役どころを見事に演じきっている。でも安藤サクラには、やはりちょっと叶わない。

里江と谷口は結婚して一女をもうけ温かい家庭を築いていた。そんな折、仕事中の事故で、あっけなく谷口は急死してしまう。
悲しみに浸っている里江の元へ谷口の兄と名乗る人物が焼香に訪れるのだが遺影を見た兄は「別人」だと言う。
ここから、ストーリーは大きく動いていく。

愛して信じて結婚した男は、いったい何処の誰だったのか?
それを調査して探し出すのが弁護士の城戸(妻夫木聡)だ。しかし彼もまた在日朝鮮人三世と言う生い立ちに苦しんでいた。実は、この登場するのが一番遅い城戸が主人公なんだね(苦笑)私は気付くのが遅かったわ。

主人公を始め主な登場人物は、自分のせいではないのに、心に傷を負って生きている。

最後に里江が気付いたことは…
城戸が導き出した結論は…

Amazonのレビューを見ると評価が低い作品だが、私はとても良かったと思う(語彙力)
この世界観に惹き込まれた。
窪田正孝の父親と息子の二役も、別人が演じているかのように凄い。
ラストが分かり辛いのだけが、ちょっと残念(そこまでは教えない 笑)

是非、観てもらいたい一本。



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