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「ロマンスドール」に観る愛のカタチ【映画感想】



別にエロばっかり観てたわけじゃないからね(笑)




【主演】
高橋一生(哲雄)
蒼井優(園子)

脚本 監督 原作 タナダユキ


蒼井優が演じるラブシーンは、どうしてこんなにエロティックで美しく儚いのだろう。
私が女だからだろうか?
突き上げる顎のライン、乱れる黒髪、白くキメの細かい肌、喘ぎ声を発する厚い唇…
そのどれをとっても美しい。
そこへ高橋一生のイケボが襲いかかるんだからエロティシズムが加速するに決まっている(襲っちゃいないか。夫婦なんだから 笑)

【あらすじ】

哲雄は美しい園子に一目惚れをして結婚する。だが、哲雄は自分がラブドール職人であることを打ち明けられない。仕事にのめり込んで行く哲雄は、家で毎日食事を作って待っている園子がだんだんと重荷になり、ゲームセンターで知り合ったひろ子と浮気をしてしまう。
二人の間に溝が出来、セックスレスとなった園子もまた他の男と関係を持ってしまう。

哲雄の抱える秘密は二つ、園子の秘密は一つのはずだった。

酔った園子が男と一緒に帰宅したことで、哲雄は彼女を責め、同時に自分の浮気と職業を明かす。これで二人の溝は埋まり、幸福な家庭に戻るはずだった。
ところが或る日、哲雄は園子が病院へ通っている事実を知ってしまう。園子の浮気相手との妊娠を疑った哲雄だったが、実は彼女は癌に侵されていた。
一度目の手術は成功し、二人は再び新婚時代のように愛し合うようになる。
だがそれも束の間、園子は再発してしまう。

余命いくばくもない身体となっても哲雄を求め続ける園子が彼に言う。
「私の人形を作って」

哲雄は園子を毎日抱き続け、狂ったように園子の人形作りに励むが…





悲しい物語のはずなのに、繰り返される二人のラブシーンにエロティシズムばかりが印象に残った。

「妻が腹上死した」


で話題になった一作。
賛否両論でレビューも真っ二つに分かれた映画。高橋一生と蒼井優の確かな演技に救われている。

愛とは
夫婦とは

をテーマに描かれているのだろうが、もう少し二人の間の心理描写を繊細に撮っていたら、他の芸術性が高まったかもしれない。
愛する妻の姿を此の世に遺したいと思うのは、健気だと思う。だがしかし、高村光太郎が智恵子の像を造ったのとは違うと思う。
百体もの自分の妻の「ラブドール」が、他の男の玩具になる心境とは、夫として果たしてどうなのだろうか?

最後の海岸でのシーンの哲雄の台詞に少し救われた思いがした。


と、さんざん文句を言いながらも、一目惚れからの結婚や、全体に流れる独特な空気感など、私は好きな作品だ(苦笑)


いつきちゃんの帯
やっぱり大好き♡


それにしても蒼井優は「彼女がその名を知らない鳥たち」でも、ふしだらな妻の役を演じているが、どうしてこんなに貞操観念がない女性の役が似合うのだろう。
かなり「謎めいている」(笑)

さて、さてさて、仕事復帰一日め、適当に頑張りますか。
じゃぬーん♪

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