「ショート」無常と普遍的なモノ
憂鬱と言う文字がぴったりと寄り添っているような雲だった。窓の外を見上げて、いらいらと人差し指で机を叩いてみた。
コツコツ
乾いた音が響いた。
何も変わってはいない。いや、変わっている。
昨日と同じ景色は一つもない筈なのに、俺だけが変わっていない。
昨日より一日分歳を取っただけで、この無意味で自堕落な時間を貪り喰っている事に変わりはない。
時間と共に現れる「変化」だけが正義や良い事ではないが、その変化が成長をもたらすのも、また事実だろう。
くだらない
くだらない
くだらな