「邸宅の記憶」展に行ってきました。
開館40周年を迎えた東京都庭園美術館。今年も建物公開の時期がやってきたので、カメラ片手に「邸宅の記憶展」へ行ってきました。
⚪︎概要
⚪︎ジブリ映画マーニーの世界みたい
東京都庭園美術館の建物は、1933年に朝香宮邸として建てられた建物で。でも、このお家をこだわり抜いて建てた允子内親王は、竣工してすぐに病気で亡くなってしまい、世の中は戦争へ。そのため、次女の湛子さんはこの広いお家で一人で過ごすことも多かったとか。
どのお部屋も「マーニーの世界みたい!」とあのアニメを思い浮かべながら眺めていたけれども、このお家を愛した人もまた、マーニーのような生活をしていただなんて。
⚪︎わたしのお気に入りは、ペンギンさんです
お部屋に置かれている、調度品の数々もまたかわいくて。どれも、惚れ惚れしてしまう。
旅、特に海外旅行に行くと、ついその土地の思い出の雑貨を買ってきてしまうけれども。それって、帰ってきてからも眺めるだけでその国での日々を思い返したり、お土産にもらったそれを見るたびに選んでくれた人の温かさに触れられたり。そういう時間を何度も思い出せるような気がしていて。
フランスでの生活が楽しくて、フランス式のお家を建ててしまうような方が大切にしていたという置き物や間接照明たちも、きっと、ひとつひとつに思い出があるんだろうなぁと思うと愛おしい。
⚪︎今年は、ウィンターガーデンも公開されています
今年の建物公開のイチオシは、なんと言ってもサンルームにあるウィンターガーデンの公開。
陽の光だけで、こんなにもお部屋って温かくなるのねぇとびっくりするくらいの明るいお部屋。冬はスチームで温めて植物を育てていたとか。
⚪︎さわれる展示とかフラットデーとか
コロナ禍ではなかなかできなかった「さわる展示」も開催されていました。わたしたち晴眼者でも、見るのと実際に触ってみるのではだいぶ印象は変わるタイルたち。きっと、朝香宮ご夫妻もたくさんのサンプルを触りながらこだわりのお家を建てたんだろうなぁ。
東京都庭園美術館では、独自に「フラットデー」というあらゆる人が安心してアートを鑑賞できる日も設けていて。視覚障害者が来ても触れて、聴覚障害者が来ても字幕付きの映像が見られて、エレベーターも設置されていて、身体障害者手帳の提示で本人と介助者が無料で入れる美術館。
都内の美術館や博物館では手話によるガイドも少しずつ普及してきているとのことなので、庭園美術館も手話ガイドでまわれる日がそう遠くない未来にやってきそうだなぁと楽しみです。
⚪︎6月24日からは「フィンランド・グラスアート」展が行われるそうです
建物公開は、今週末4日まで。そして、6月24日からは4日からは「フィンランド・グラスアート」展が行われるそうです。わたし手帳持っていくので、お友達のみなさんぜひ一緒に行きましょうー。
見に来てくださりありがとうございます。サポート、とっても心の励みになります。みなさまからのサポートで、わたしの「ときめき」を探してまたnoteにつらつらと書いていきます。