2泊3日 初夏の高知旅
数年前に、お友達のぽんちゃん(@yuriponzuu)のnoteを読んでからずっとずっと気になっていた高知県の仁淀川。
彼女のnoteを読んでから、約4年。この夏ようやく、憧れの地へ。
DAY1
空の旅 HND→KCZ
日本全国47都道府県。未踏の地は、高知・鹿児島・沖縄の3県。どこも車社会だと聞いているので、車どころか運転免許さえ持っていないわたしにはハードルが高いところばかり。でも、この高知旅はわたしが旅のスケジュールと予約を全部引き受けるという条件で、一緒に行く人が全部運転をしてくれることになった。おかげで、やっとやっと、45都道府県目に足を踏み入れることができたってわけ。ありがたい。
今回は、ANAのセールに乗じてチケットを取ったので、羽田空港スタートの空の旅。
高知県立牧野植物園
まずは、高知市内にある高知県立牧野植物園へ。前述のnoteにも掲載されていて、他の友人たちからもお勧めしてもらっていたところ。ちょうど朝ドラ『らんまん』の主人公がこの植物園を作った牧野富太郎さんということもあり、高知空港でもたくさん植物園のポスターを目にした。
身体障害者手帳の提示で、本人と付き添い者の入場料が無料だった。ラッキー。映像資料も鑑賞したけれど、日本語字幕が付いていたので、聴覚障害者のわたしもしっかりと楽しめた。
にこ淵
ついに、憧れの仁淀ブルーへ。この「にこ淵」は、かわいい名前とは裏腹に水神様のいるいわば聖地のようなところで。険しい階段をおそるおそる降りていく。
高知アイス売店
普段から車にはなかなか乗らないので、山道を少し走っただけでげっそり。そんなわたしを心配した運転手が、アイス休憩を入れてくれました。神対応とはこういうことを言うんだろうな。
アイスに目がないタイプの人間なので、アイス休憩で元気復活。ありがたい。
浅尾沈下橋
こちらは、運転手が唯一リクエストしてくれたスポットだったので、絶対に予定に組み込まねばならなかった。どうやら『竜とそばかすの姫』というアニメの聖地らしい。
亀の井ホテル 高知
ホテルも、ぽんちゃんのnoteを参考に亀の井ホテル高知に宿泊しました。仁淀川を見下ろせる客室と、温泉。最高。
景色も綺麗で、温泉も気持ちよく、お酒もアイスも楽しんで、大満足。
DAY2
名越屋沈下橋
1日目に行った浅尾沈下橋、どうやら運転手のイメージとちょっと違ったらしい。まぁ、画角とか色味とかアニメ特有のものもあるしね。あと、前日は曇り空だったし……。と言うことで、沈下橋リベンジ。この名超屋沈下橋は、高知市街に一番近い沈下橋らしい。お宿からも車で10分程度。
無事お天気にも恵まれて、気持ち良い景色を眺めて、大満足。『龍とそばかすの姫』っぽさはイマイチ分からなかったので、お家に戻ってから観てみよう……と思い続けてあれから3ヶ月。きっと、予習していくべきだったんだろうな。まぁ、観てなくても充分楽しめたのでよし。
安居渓谷
「仁淀ブルー」と検索すると、絶対にこの安居渓谷のお写真がたくさん出てくる。もちろん、わたしの中のこの旅いちばんのメインスポット。
車中では息継ぎをするまもないくらいずっと喋り続けていたわたしたちも、自然を前にすると何も言葉が出てこなかった。水の綺麗さやその流れの美しさに思わず息を呑んで、思う存分マイナスイオンを浴びてきた。
ただ隣に座って、同じものを眺めて、同じように沈黙を味わえる人が隣にいてくれることって、なんて幸せなことなんだろうと思う。
茶農家の店 あすなろ
仁淀川町は、沢渡茶というお茶の産地でもあるらしい。せっかく旅に来たので、「地のものを食べたいよね」と茶農家の店あすなろへ。
ちょっぴり暑かったけれども、せっかくこの地に来たんだから美味しいものを美しい景色と共に楽しみたくてテラス席をチョイス。
沢渡茶畑
「近くの茶畑で収穫作業をしているかもしれない」とあすなろのお姉さんに教えてもらったので、足を伸ばして茶畑へ行ってみることに。
ただ、観光地ではないので標識も何もなく、気づいたら何もない急な崖の上に辿り着いてしまった。とんでもなく絶景だったけれども、ガードレールも心許なくて終始ヒヤヒヤしっぱなしの登山になった。落っこちなくて良かった。
THREE COFFEE BREWERS
前述の通り、車中はとにかくずっと喋っていたので喉が渇くのなんの。Instagramで素敵なカフェを見つけたので、次の目的地へ行く途中に寄ってみた。
https://three.mystrikingly.com/?fbclid=IwAR1yeqS3RO0-EPbnErwllcjGxBbBrbB6VzxgfGF52VC6i1HVnOexCLy9ieY
鳴無神社
仁淀川、せっかく上流を見て、中流のお宿に泊まったんだから、下流も見たいよね。なんて思うのはきっと、高校の選択科目で全国の高校生のうち25%しか履修しないというどマイナー科目「地学」選択をしたからでしょうか。兎にも角にも、下流、できれば河口も見たくて鳴無神社へ。
ここでも、ただただ凪を眺めながらとにかくぼうっと。
キラキラゆらゆらと揺蕩う凪を眺めると、心がスッと穏やかになれる。何を考えるでもなく、何も考えないでただただその場に身を任せる。まるで瞑想のような時間。
誰かと旅をしているはずなのに、上流の安居渓谷でも、中流のお宿のお部屋でも、下流の鳴無神社でも、わたしと自然が一対一で会話をする時間がちゃんとあって。互いにその塩梅を自然に読み取って一緒にいられる人がいるって、心強いなあなんてことを我に返ってふと。本当にありがとうね。
OMO7高知 by 星野リゾート
2日目はたくさん歩いたので、サウナのあるOMO7高知 by 星野リゾートに宿泊。
きんもち良いサウナ体験をしたので、これは結構すぐにnoteに書いていた。整うって、最高。
DAY3
土佐の日曜市
OMO7高知に宿泊したのは、サウナはもちろんこの日曜市へのアクセスが良かったから。
市内の移動は、とさでんという路面電車を使った。ちなみに、とさでんは身体障害者手帳の提示で運賃が半額になった。ラッキー。
オーテピア高知 声と点字の図書館
学生時代に図書館バイトをしていたもので、旅先の図書館が気になりがち。そういえば、神戸でも図書館に行ったんだっけ。
ちょうど日曜市の端っこに図書館があったのでふらりと。
https://otepia.kochi.jp/braille/
KCZ → HND
ANAのセールはもちろん往復チケットを購入していたので、帰りも空の旅を。
憧れの地は、めいいっぱいのブルーと静寂の地でした
今考えていること、これからのこと、楽しみなこと、不安なこと、もどかしいこと……車中も、お宿でも、めいいっぱいおしゃべりを楽しんだ。それでも、この旅を振り返るとやっぱり、水のせせらぎや、力強い流れや、揺蕩う凪を見て、心が穏やかになっていったことを思い出す。
多分、今思っていることを言語化する時間がちゃんとあって、その上で改めて自然と静寂の中で会話をして自分と向き合って。そのバランスが絶妙に取れていたんだと思う。おもしろいなぁ。
今このタイミングで、憧れの仁淀川へ行けて本当に本当に良かった。あれから3ヶ月。おかげで、一歩前へ進めそうな予感がしています。