発達障害が学べるマンガ5選
発達障害児育児や、凸凹育児の過酷さ、悩みは当事者でないと理解しにくいことです。
また、同じ診断名でも個性によって全く違う現れ方をすることもあります。
まずは理解すること。
書籍も色々ありますが、導入編として発達障害がテーマの漫画をご紹介します。
【光とともに…】
2016年に発売された、自閉症の光くんを題材に描かれたマンガです。赤ちゃんの頃から中学生に至るまで、その成長の様子が細かく描写されています。周囲の理解が得られず孤立したお母さん、支援級の先生が変わって不安定になる光くん、思春期になってから出てくる問題など、当事者ならずとも一度は読んでおきたい内容です。
【ムーちゃんと手をつないで】
ムーちゃんという自閉症の女の子が主役のマンガです。障害を受け入れるまでのお母さんの苦悩がリアルに描かれていて読んでいて苦しくなることも。便いじりなどの過酷な状況は、なかなか知ることのない実情ですので必読です。
【君と宇宙を歩くために】
こちらは高校生の2人組が主役です。とくに診断名について触れず、その生きにくさに焦点をあてています。 これは予想ですがASDの男の子と、ADHDの男の子のお話です。(両者とも知的障害なしまたは軽度)
友達とうまく過ごしたいけど疲れてしまう、ミスしないよう気をつけてもうっかりしてしまう、などの生きづらさを抱えた2人。
互いの存在に影響されて変わろうとします。
当事者のお子様が中学生以降ですと共感できるところも多いと思います。
【ケーキの切れない非行少年たち】
少年院の精神科医である筆者の立場から、これまで見てきた少年たちについて描かれています。
軽度知的障害があったり、発達障害グレーの子、ボーダー知能だったりする子たちの苦悩とその生い立ちを知ることができます。犯罪を犯した子ども達がどうしてそうしてしまったのか、罪をただ責めるだけでなく、その背景を見ることで考えさせられます。
【エスプレッソ・コーラ】
現役の児童発達支援施設の職員によるwebマンガです。舞台は療育現場。ダウン症編から始まり、ASD、ADHDなどの様々な障害を抱えるお子さんと、その親を支援する様子が描かれています。
現実の療育現場でここまでしてくれるところはなかなかないとは思いますが、療育とはどんなところなのか知ることができます。
オールインクルーシブ教育、多様性などの言葉が一人歩きしていて、実際に発達障害の当事者にとって生きやすい世の中に変わっていっているのか、今一度考えたいところです。
▼発達障害やデコボコ育児については、こちらのマガジンでたくさん読むことができます。